週刊ワイン

週刊ワイン

飲んだワインの備忘録。

TANNAT PARADOX Madiran 2017

前回に引き続き、フランス南西地方のワインです。

マディランは、カオールよりも、ピレネーに近いところにあり、タナを40%から 60%に、カベルネ・ソーヴィニョンやカベルネ・フランなどを混ぜた赤ワインが 作られます。

タナという品種は、フランス南西地方、ピレネーのあたりが原産とされます。
近年ではウルグアイを代表する品種になっているので、そちらの方が馴染みが あるかもしれません。

こちら、公式ページと思われます。が、本商品は掲載がありません。 https://www.plaimont.com/

TANNAT PARADOX Madiran テイスティングです。
色はかなり濃い紫で、香りは黒系の果実にコショウのような感じもあります。
味わいは、酸味がかなりしっかりとあり、そこにタンニンが加わります。
抜栓後、数日置いたところ、酸味が穏やかになり、全体的にまろやかな印象に。少しずつ飲んでも楽しめそうな一本です。

基本情報

  • 生産者 Plaimont
  • 産地 フランス
  • 品種 タナ
  • インポーター 都光
  • 購入先 CAVE de L NAOKATA
  • 購入価格 赤鬼コスパワイン10本セット(参考価格1,980円)

Vieux Chene Cahors San Soufre 2018

今回はこちら。

カオールは、フランスの南西地区のAOCです。
コットというブドウ品種を主体にした赤ワインが作られます。

フランスの他の地方においては、ボルドーで補助品種として使われることもあるようです。

アルゼンチンのマルベックと同じ品種で、知名度としてはそちらの方が高いかもしれません。

Vieux Chene Cahors San Soufre

ではテイスティングです。
紫がかった濃い赤で、香りからは黒系果実と、ジャムっぽい甘さも感じます。
味わいは二日に分けて飲みましたが、印象がまったく異なりました。
初日は、見た目ほど濃くはない印象。酸がかなりはっきりしており、後味にタンニンと、あとは、全体的に薬のような不思議な味わいがします。
二日目に飲んだところ、果実味豊かで、酸味とタンニンもバランスの整った味わいに変化していました。
抜栓から少し時間を置いた方が良さそうです。

基本情報

  • 生産者 シャトー ルフィヤック
  • 産地 フランス
  • 品種 マルベック
  • インポーター 都光
  • 購入先 CAVE de L NAOTAKA
  • 購入価格 赤鬼コスパワイン10本セット(参考価格1,880円)

Domaine Masse Givry Le Village Rouge 2018

今回は、ジヴリのピノ・ノワール

ジヴリというのは、先日のモンタニーよりも北で、コート・シャロネーズ地区の真ん中ほどに位置します。
モンタニーは白ワインのみ生産できましたが、ジヴリは赤白ともに生産可能。ただし、主体は赤ワインです。

ジヴリは、それほど知名度がないと思われます。
そのため、ブルゴーニュワインの中にあっても、比較的お求めやすいのがありがたいところ。

生産者はドメーヌ・マッス。
公式ページはこちら
https://www.domainemasse.fr/

2000年に4代目のファブリス・マッス氏(Fabrice Masse)が引き継ぎました。 ファブリス氏の代に代わってから、自社瓶詰を増やし、評価を上げているようです。

赤ワインの製造は次のとおり。
5日間の低温でマセラシオンし、その後2週間のアルコール発酵。 発酵した後、新樽30%程度のオーク樽で1年間熟成されます。

domaine masse
では、テイスティングです。 外観は明るい赤色。
香りは、赤いベリーがしっかりです。あとは、キノコとか、土っぽさも感じます。
味わいは、果実味ときれいな酸味。

複雑さはあまりないものの、柔らかな飲み口。
優しさを感じる飲みやすい一本でした。

基本情報

  • 生産者 Domaine Masse
  • 産地 フランス
  • 品種 ピノノワール
  • インポーター モトックス
  • 購入先 トスカニ
  • 購入価格 2,816円

Lodge Hill Riesling

今回はオーストラリアからリースリングを選択。

以前、同じくオーストラリアのリースリングをいただきましたが、今回は産地違いです。

ワインの産地は南オーストラリア州のクレア・ヴァレー。
イーデン・ヴァレーと並び、オーストラリアにおけるリースリングの重要な産地です。

生産者はJimBarry。
公式ページはこちら。
Jim Barry - Jim Barry Wines

JimBarryは複数の畑を所有しているようです。 その中でもLodge Hillのブドウ畑があるのは、クレアの町の東、標高480メートルのあたり。
土壌は、約9億年前の粘土とスレートの岩盤の層と、その上に茶色のローム層があるとのこと。

lodge hill ではテイスティングです。
色は、かなり薄いイエローで、少し緑がかっています。
香りは、白い花、ライムや柑橘。そして、少しペトロール香もあります。
味わいは、シャープな酸味と、ミネラル感。

ニューワールドというより、洗練された味わいです。

基本情報

  • 生産者 Jim Barry
  • 産地 オーストラリア(クレア・ヴァレー)
  • 品種 リースリング
  • インポーター ジェロボーム
  • 購入先 トスカニ
  • 購入価格 2,838円

Kisvin シャルドネ 2017

最近はシャルドネが続いています。
今回は日本のシャルドネということで、キスヴィンワイナリーから。

以前にジンファンデルをいただきました。
その時には自分の心にもうひとつ響かなかったのですが、品種を変えて再挑戦します。

外観は明るいレモンイエローで、粘度は低め。
香りは柑橘系フルーツと、ほのかに樽香。ボリュームは控えめに感じます。
味わいは、端的に言うとまろやか。酸はサラッとしており、樽の感じはあまりないです。

ジンファンデルの反省から二日かけて飲みました。
初日はどうもスムーズさに欠ける感じでしたが、二日目で本来の味わいになったと思います。

kisvin chardonnay

基本情報

  • 生産者 Kisvin Winery
  • 産地 日本(山梨県
  • 品種 シャルドネ
  • 購入先 シャトー酒折ワイナリー内ショップ
  • 購入価格 3,000円くらいだったはず

VIGNERONS DE BUXY MONTAGNY 1ER CRU LES CHANIOTS 2018

ブルゴーニュを連投です。
前回のマコネ地区より北のコート・シャロネーズ地区の一本。

モンタニーは、シャルドネから作る白ワインのみ生産可能なAOCです。

生産者は、カーヴ・デ・ヴィニュロン・ド・ビュクシー。
1931年に98人の生産者によって設立された生産組合で、現在は120軒が参加しています。

公式ページはこちらです。
Les Vignerons de Buxy : Vins de Bourgogne - Cote Chalonnaise

地図で見るとビュクシー村はこのあたり。

AOC名になっているモンタニー・レ・ビュクシー村のお隣りです。

vignerons de buxy montagny では、テイスティングです。
外観はやや薄黄色 香りは柑橘系の果実。あとは、はちみつのような香りもあります。
味わいはほどほどの酸味と、樽熟成による複雑さ。

前回のワインよりも酸味は穏やかに、ふくよかさを増量。
リッチ感を味わいたいならこちらです。

基本情報

  • 生産者 Cave Des Vignerons De Buxy
  • 産地  フランス
  • 品種  シャルドネ
  • インポーター ヴィントナーズ
  • 購入先 トスカニ
  • 購入価格 2,662円

Saint Veran Les Sentinelles 2017

今回はブルゴーニュ、サン・ヴェランからの一本。

サン・ヴェランは、マコネ地区にあります。
場所はこちら。村の名前はSaint-Vérandですが、AOC名はSaint-Veranとなっており、なぜか「d」がありません。

生産者はマコン地区の協同組合。
公式ページはこちらから。フランス語と英語が選べます。
Accueil - Terres Secretes

全体で1,300ha余りの畑を有しており、AOCサン・ヴェランの30%ほどを生産しているそう。
les sentinelles

では、テイスティングです。
外観は、やや濃い黄色で粘度は低め。
香りは洋梨に、バター、はちみつの印象。 味わいは、しっかりとした酸に、後味に苦みがあります。

香りからは樽を感じますが、味わいには樽はあまり感じず、むしろ酸が強くフレッシュな印象。
この控えめな樽の感じが商品紹介にある“まろやかさ”ということなのかもしれません。

基本情報

  • 生産者 Vignerons des Terres Secretes
  • 産地  フランス
  • 品種  シャルドネ
  • インポーター モトックス
  • 購入先 トスカニ
  • 購入価格 2,288円
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