週刊ワイン

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飲んだワインの備忘録。

Kir-Yianni Kali Riza 2019

今回はギリシャワインをいただきます。

作り手はKir-Yianni。 Ktima Kir-Yianni - Greek Wines

Boutari Wineというギリシャの老舗ワイナリーから、Yiannis Boutaris氏が独立して作ったワイナリーで、1997年に設立されました。
ワイナリーは、Naoussaという町の近くにあります。

ブドウ畑はこのNaoussaと、Amyndeonにあります。
Naoussaは、Vermion山の東にあり、地中海性気候の地域です。
畑は標高120mから280mほどにあり、土壌の性質もさまざま。
Kir-Yianniは、60 haの畑を所有し、クシノマヴロ、シラー、メルローカベルネ・ソーヴィニヨンのほか、実験的に他の品種を栽培しています。

Amyndeonの方はVegoritis湖の湖畔にあります。
この湖は、KaimakcalanとVitsiという山に囲まれており、大陸性気候に属します。
畑は標高550mから750mで、土壌は石灰質の岩盤に砂質またはローム質。
ギリシャで最も寒いワイン生産エリアです。

今回のワインはクシノマヴロ(Xinomavro)という品種のもの。
ギリシャ語で「酸と黒」を意味するこちらの品種は、その名前の通り酸とタンニンが強い品種です。
ギリシャの土着品種で、原産地もギリシャ北西部。主な生産地はKir-Yianniが畑を持つNaoussaとAmyndeonです。

Kali Rizaは、Amyndeonのブドウを使用し、3年使用のフレンチオーク樽で12か月間熟成後、さらに瓶内で12か月間熟成し、リリースされるとのこと。

Kir-Yianni Kali Riza 2019

色は淡いルビー、アルコール13.5%。
ラズベリー、トマト、シナモン。獣っぽさもあります。
酸味多めで、タンニンもまずまずあり。青っぽさのあるネッビオーロという感じです。

基本情報

  • 生産者 Kir-Yianni
  • 産地 ギリシャ
  • 品種 クシノマヴロ
  • インポーター モトックス
  • 購入先 フェリシティ
  • 購入価格 2,409円

Terrazas de los Andes Malbec High Altitude Vineyards Reserva 2020

今回はこちらのアルゼンチンワインです。

作り手はTerrazas de los Andes。
Wine Crafted in Mendoza Argentina | Terrazas de los Andes

こちらのワイナリーはLVMHグループの子会社。
モエ・エ・シャンドンは、1959年からアルゼンチンに子会社を作り、ワイン作りをしていました。
1990年代に入り、新たにアンデス山脈の麓を開拓し、ワイン作りをするため、1996年に新しくワイナリーを立ち上げました。それが今回のワイナリーです。

ワイナリーはメンドーサにあります.。

ブドウ畑は標高 800mから1600mほどにあり、全体で 200以上の区画に及びます。 標高に合った品種を栽培しており、標高の高いほうからトロンテス、シャルドネ、マルベック、カベルネ・ソーヴィニヨンとなっています。
今回のマルベックは1000mほどの畑とのこと。

Terrazas de los Andes Malbec High Altitude Vineyards Reserva 2020

紫がかったガーネット、アルコール14%。
プラム、ビワ、チョコレート、土。
やや甘みのある、梅っぽい酸味。タンニンはそれほど強くなく、やや酸味がちな後味です。

基本情報

  • 生産者 Terrazas de los Andes
  • 産地 アルゼンチン
  • 品種 マルベック
  • インポーター モエ ヘネシー ディアジオ
  • 購入先 フェリシティ
  • 購入価格 2,068円

Triennes I.G.P. Mediterranee Merlot 2019

今回はこちらのワイン。

作り手はTriennes。 Home - Triennes

ブルゴーニュのスターといえるドメーヌ・デュジャックのジャック・セイスとドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティのオベール・ド・ヴィレーヌの二人が、プロヴァンス地方でワイン作りをするために立ち上げたワイナリーで、設立は1989年のこと。

ワイナリーがあるのはNans-les-Pins(ナン・レ・パン)という、マルセイユから北東に30km~40kmにある小さな村です。

ブドウ栽培は2008年にエコセール認証の取得に向け、ビオ栽培への転換をめざしています。
ちなみに今回のメルローは、ボトルにユーロリーフのマークが記載されています。

ワインの名前にもなっているI.G.P. Mediterraneeは、プロヴァンスほぼ全域とローヌやコルシカ島一部までを含む広範囲のIGP。
以前はVin de Paysでしたが、2009年にIGPに改められています。

Triennes I.G.P. Mediterranee Merlot 2019

やや淡いガーネット、アルコール13.5%。
カシス、スモモ、甘草、チョコレート。抜栓時は香り弱めですが、次第に広がって来ます。
酸味強めでフレッシュさがあり、タンニンは控えめ。フィニッシュにも酸味がしっかり残る感じ。良くも悪くも酸が印象的。

基本情報

  • 生産者 Triennes
  • 産地 フランス
  • 品種 メルロー
  • インポーター ラック
  • 購入先 フェリシティ
  • 購入価格 1,980円

Eguren Ugarte Rioja Crianza 2019

今回はこちらのスペインワインです。

作り手はEguren Ugarte。
Bodegas Eguren Ugarte, una bodega familiar en Rioja Alavesa – Bodega Eguren Ugarte · Vinos · Enoturismo · Hotel

1870年設立の家族経営のワイナリーで、現在6代目になります。
ワイナリーがあるのはLaguardiaという町で、リオハの中では、リオハ・アラベサのエリアに属します。

リオハはスペインを代表するワイン生産地で、スペイン北東を流れるEbro(エブロ)川沿いに広がっています。
西から順に、リオハ・アルタ、リオハ・アラベサ、リオハ・オリエンタルの3つにエリアに分かれます。
リオハ・オリエンタルは最も下流・東側にあり、かつてはリオハ・バハと呼ばれていましたが、バハが「下」という意味があるため、「東方の」を意味するオリエンタルに改められました。

Eguren Ugarteがあるのはリオハ・アラベサ。
このエリアはエブロ川左岸にあり、バスク州アラバ県に全域が収まります。
バスク山脈に近いため、他地域に比べて標高が高めで、小さいブドウ畑も多くなっています。

リオハ・アラベサのエリア内に、Eguren Ugarteは約130haの自社ブドウ畑を所有しています。
土壌は粘土石灰質で、テンプラニーリョやガルナッチャといったスペインでよくみられる品種を中心に栽培しています。
また、ワイナリー観光にも力を入れているようで、敷地内に立派な宿泊施設やレストランも設けているようです。

今回のワインはクリアンサというカテゴリーのワインです。
セパージュは、テンプラニーリョ80%、ガルナッチャ・ティンタ20%。
ステンレスタンクで発酵、アメリカンオーク樽(新樽40%)で15か月熟成後、瓶内熟成6か月とのこと。

Eguren Ugarte Rioja Crianza 2019

深いルビー。アルコール14.5%。
ブラックベリー、ブラックチェリー、革、甘草、タバコ、バニラ。
濃い果実味に程よい酸味。タンニンは滑らかさがあります。アルコールのボリューム感はありつつも、全体的にはサラッとしていて飲み疲れません。

基本情報

  • 生産者 Eguren Ugarte
  • 産地 スペイン
  • 品種 テンプラニーリョ80%、ガルナッチャ20%
  • インポーター モトックス
  • 購入先 フェリシティ
  • 購入価格 1,606円

A Chateau d'Arche Bordeaux Blanc 2020

今回はこちらのボルドーブランをいただきます。

作り手はChâteau d'Arche
homepage - Chateau d'Arche

ダルシュ家は13世紀から続く貴族で、その8代目のEtienne d‘Arche氏がボルドーに定住し、ワイナリーを購入したことからワイン事業が始まりました。
1733年に、彼の曾孫のFrançois d‘Arche氏が畑を引き継ぎ、自身の名前からワイナリー名を付けます。
フランス革命で国有財産となったのち、Lafaurie氏と会社が所有者となり、1855年にソーテルヌの格付けで2級に選出。その後、オーナーは何度か変わっています。

ワイナリーはソーテルヌにあり、シャトー・ディケムやシャトー・ギローはご近所にあります。
2002年にソーテルヌ観光の先駆けとしてホテルを開設したほか、2019年には2,500平米というセラーも建設しています。

ブドウ畑はワイナリー周辺の30haを含め、AOCソーテルヌとAOCボルドーに計70haあり、シャトー・ディケムの畑とは道を挟んだ隣にある畑も。
栽培品種は90%がセミヨンで、10%がソーヴィニョン・ブランとミュスカデルとのこと。

ソーテルヌの生産者ですが、今回頂くのは辛口の白ワインです。
セパージュはセミヨン85%とソーヴィニョン・ブラン15%。
熟成は50%がタンク、50%が樽、そのうち20%は新樽、30%はソーテルヌワイン用の樽を使用とのこと。

A Chateau d'Arche Bordeaux Blanc 2020

やや薄めの黄金色、アルコール12.5%。
青リンゴ、洋梨、ライム、パッションフルーツ、はちみつ。
酸味のはっきりとしたアタック。口の中では少しまろやかさが出て、後味にはほろ苦さがあります。

基本情報

Vosne Romanee Aux Champs Perdrix Domaine Audiffred 2016

今回はこちらのワイン。 数年前に現地で購入したブルゴーニュピノ・ノワールです。

作り手はDomaine Audiffred。 http://www.bourgogne-audiffred.com/index-uk.html

創業は1965年の家族経営のワイナリー。
現オーナーはHenri Audiffred氏で、元々はDRC社の12人の正社員の一人として、ロマネ・コンティとラ・ターシュの栽培とともに、醸造も担当していました。
2003年に実家のドメーヌを継ぎ、2007年にDRC社を退社。自身のワイン作りをスタートしました。

所有する畑はジュヴレ・シャンベルタンからポマールまでの合計5haです。
ドメーヌは、ヴォーヌ・ロマネにあり、DRCまでもほど近いところにあります。

ブドウ作りに関しては、化学肥料や殺虫剤などは使用しないリュット・レゾネで、一部の畑ではビオロジック栽培を取り入れています。
また、醸造はDRCでの経験を基に、極力手をかけないナチュラルなワイン造りを行いますが、DRCとは異なり、ブドウは100%除梗するとのこと。
ちなみに、今回のワインAux Champs Perdrixは、ラ・ターシュのすぐ上側にある畑です。

Vosne Romanee Aux Champs Perdrix Domaine Audiffred 2016

明るいルビー。アルコール13%。
熟したラズベリー、黒土、甘草、シナモン。
ほどよい酸味と溶け込んだタンニン。旨味も。

基本情報

  • 生産者 Domaine Audiffred
  • 産地 フランス(ブルゴーニュ
  • 品種 ピノ・ノワール
  • インポーター 現地で購入
  • 購入先 現地で購入
  • 購入価格 忘れました

Dominique Portet Fontaine Yarra Valley Cabernet Sauvignon 2018

今回はこちらのワイン。
オーストラリアのカベルネ・ソーヴィニヨンです。

福袋に入っていたものですが、以前購入したときにも同じワインが入っていました。ヴィンテージも同じです。
ということで、詳細はその時のページに譲ります。

Dominique Portet Fontaine Yarra Valley Cabernet Sauvignon 2018

明るいガーネット。アルコール13.5%。
ブラックベリー、カシス、ピーマン、ユーカリ。 やや強めの酸味、タンニンは控えめ。余韻は短く、サラッとした味わいです。

基本情報

  • 生産者 Dominique Portet
  • 産地 オーストラリア
  • 品種 カベルネ・ソーヴィニョン 85%、メルロー 8%、カベルネ・フラン 4%、プティ・ヴェルド 1.5%、マルベック 1.5%
  • インポーター ヴィノラム
  • 購入先 ワインセラーウメムラ
  • 購入価格 福袋9本22,000円(単品3,520円)
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