週刊ワイン

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飲んだワインの備忘録。

Satis Dei Syrah - Garnacha 2016

今回はこちらのワインです。

作り手はReserva de la Tierra 。
Home - Terra Cellars

傘下にいくつものブランドを抱えている生産者で、以前、プレミアムワインのシリーズのワインをいただいたことがあります。
詳細は当時の記事に譲りますが、いろいろな経緯から、ウェブサイトが刷新されているようです。

そして、今回のワインも同社のプレミアムライン。
I.G.P. Vinos de la Tierra de Castillaということで、Castilla la Mancha(カスティーリャ・ラ・マンチャ州)の広域の地理的表示ワインとなっています。
このIGPではかなり多様なブドウ品種が使用可能ですが、こちらのワインでシラーとグルナッシュを使用しており、熟成はフレンチオークとアメリカンオーク樽で6か月です。

ちなみに、ボトルのおしゃれなラベルは、アルゼンチンのアーティストがワインから得たイメージを表現しているそうです。

Satis Dei Syrah - Garnacha 2016

フチの方まで深いガーネット。アルコール14%。
ブラックベリー、カシス、黒胡椒、甘草、バニラ。
甘さのあるアタック。酸味とタンニンには荒々しさがあります。アルコールのしっかりとしたボリューム感があります。

基本情報

  • 生産者 Reserva de la Tierra
  • 産地 スペイン
  • 品種 シラー55%、グルナッシュ45%
  • インポーター ミリオン商事
  • 購入先 ワインセラーウメムラ
  • 購入価格 福袋9本22,000円(単品2,750円)

Lunatic Tinto Organic 2021

今回はこちらのスペインワインをいただきます。

作り手はVins Del Terme。
Home - Vins del Terme

カヴァの生産者として著名なJosep Masachsを親会社に持ち、モダンで大胆なワインを作るため、生まれました。
Josep Masachsは、1920年にJosep Masachs Llorach氏が創設し、現在は4代目まで続く家族経営のワイナリー。

Josep Masachsはカタルーニャのペネデスに拠点がありますが、Vins Del Termeも同じくペネデスが中心。
また、他のエリアにも拡大しているようで、公式ウェブサイトではI.G.P. Vinos de la Tierra de Castillaのワインも紹介されています。
こちらは、スペインの内陸にあるCastilla-La Mancha州にあるエリアです。

一方、今回のワインLunatic Tinto Organicはウェブサイトに掲載されていません。
そのため詳細は不明ですが、販売店の情報によれば、品種はカベルネ・ソーヴィニヨンメルロー、ウル・デ・リュブレ(テンプラニーリョ)を使用。オーガニック認証、ヴィーガン認証取得とのことです。

Lunatic Tinto Organic 2021

濃いガーネット、フチは紫。アルコール13%。
カシス、ダークチェリー、黒胡椒、タバコ。
果実味が強く、酸とタンニンはかなり少なめ。
色の印象に比べると、サラッと薄い感じがします。

基本情報

Bestheim Cremant D’Alsace Brut Coeur de Lune

今回はこちらのワイン。
クレマンダルザスです。

作り手はBestheim。
Alsace Wine and Crémant - Bestheim

アルザスのBennwihr、Westhalten、Obernai、Sigolsheim、Kientzheim-Kaysersbergにある5つのワイナリーが合併してできた、ワイン生産の共同組合です。
時点はわかりませんが、428人の生産者が参加しています。

畑は、北はBarr(バール)から南はWuenheim(ヴェンハイム)まで、13,000以上の区画にわたります。
2021年には、そのうちの97%、1,400ha以上がHaute Valeur Environnementale(HVE)の認証を受ける予定とのこと。HVEは、フランスの環境認証のひとつで、生物多様性保全、農薬の使用、施肥管理、水の管理の4項目を三段階で認証するものです。

以前、同じ生産者でBrut Premiumという別のクレマンをいただいています。
そちらはオーセロワ60%、ピノ・ブラン40%でしたが、Coeur de Luneはオーセロワとピノ・ブランが半分半分。

オーセロワ(Auxerrois)は、ピノとGouais blancを親に持つ白ブドウ品種。
アルザスでの栽培が多いですが、ドイツやルクセンブルクでの栽培も見られます。
アルザスでは、ピノ・ブランとブレンドして使われることも多く、今回のワインも、ピノ・ブランとブレンドです。
なお、マルベックのシノニムにオーセロワがありますが、品種としては別物。

ピノ・ブランは、ピノ・ノワールの突然変異で生まれた品種で、ブルゴーニュで発見されました。
フランスではアルザス地方で栽培されるほか、イタリアではピノ・ビアンコとして栽培され、フランチャコルタにも使われる品種です。
シャンパーニュ地方ではBlanc Vraiとも呼ばれ、シャンパーニュに使用可能な品種となっています。

また、熟成期間は、Brut Premiumが18か月から24か月に対して、こちらのワインは16か月から~18か月と、やや短めに作られています。

Bestheim Cremant D’Alsace Brut Coeur de Lune

淡い黄金色。泡立ちは良好。アルコール12.5%。
リンゴ、オレンジ、あんず。
酸味がしっかりしており、フレッシュ。熟成感よりも、果実味が強いフルーティ。

基本情報

  • 生産者 Bestheim
  • 産地 フランス
  • 品種 オーセロワ 50%、ピノ・ブラン 50%
  • インポーター エイ・エム・ズィー
  • 購入先 ワインセラーウメムラ
  • 購入価格 福袋9本22,000円(単品3,300円)

Cono Sur Organic Cabernet Sauvignon & Carmenere & Syrah 2021

今回はこちらのワイン。
前回に引き続きコノスルのオーガニックです。

コノスルノオーガニックシリーズの赤ワインは、3種類※リリースされていますが、多品種のブレンドはこのワインのみ。
※この3種類とは別に、グラン・レゼルバのカベルネ・ソーヴィニヨンがあります。

このワインはヴィンテージ違いですが、2年ほど前にいただいています。

Cono Sur Organic Cabernet Sauvignon & Carmenere & Syrah 2021

色はガーネットで、フチは明るい紫色。アルコール13.5%。
ブラックベリー、プラム、シナモン、黒糖。
酸味、タンニンともに中程度で、落ち着いた味わい。バニラっぽい甘さが後味で残る。
ピノ・ノワールよりもよくできている印象ですが、前回より後味の甘さが気になりました。

基本情報

  • 生産者 Cono Sur
  • 産地 チリ
  • 品種 カべルネ・ソーヴィニヨン49%、カルメネール26%、シラー25%
  • インポーター スマイル
  • 購入先 リカーBOSS
  • 購入価格 10本10,798円

Cono Sur Organic Pinot Noir 2020

今回はこちらのコノスルをいただきます。

コノスルが作るオーガニックワインは赤白どちらもあります。
赤のブレンド以前いただいたことがあり、その時は2種類がリリースされていた記憶がありますが、コノスルのウェブサイトを見ると、マルベックが増えています。
今回のワインはピノ・ノワール100%で作られます。

オーガニックということで、有機栽培ブドウを使用。
エコサート認証に加え、ヴィーガンの認証も取得しています。
熟成は、50%をフレンチオーク樽で10か月、50%をステンレススチールタンクで12か月。

価格はコノスルのレゼルバシリーズと同じくらいです。

Cono Sur Organic Pinot Noir 2020

やや暗いルビー。アルコール14%。
ラズベリー、土、バニラ。ピーマンやハーブのような青さもあります。
強めに感じる酸味。タンニンは少しザラつく印象。
同じオーガニックなら、もうひとつのブレンドの方がよく出来ている印象です。

基本情報

  • 生産者 Cono Sur
  • 産地 チリ
  • 品種 ピノ・ノワール
  • インポーター スマイル
  • 購入先 リカーBOSS
  • 購入価格 10本10,798円

Rosso Piceno Boccadigabbia 2019

今回はこちらのワイン。

作り手はBoccadigabbia。
Home Boccadigabbia ENG - Boccadigabbia

ワイナリーの土地は、ナポレオン・ボナパルトがイタリアを併合してから、ボナパルト家が所有していました。
これを、1956年にMariano Alessandri氏が購入しました。
現在は、Mariano氏の息子であるElvidio (Elvio) Alessandri氏がオーナーとなっていま す。

ワイナリーがあるのは、アドリア海沿いのFontespinaの町から少し内陸に入ったところ。
畑は10haで、南向き。海が近いため、その影響も受けます。
モンテプルチアーノ、サンジョヴェーゼ、トレッビアーノとともに、カベルネ・ソーヴィニョン、メルローピノ・ノワールなどのフランス系品種も栽培されています。

また、1996年には、アドリア海から25kmほど離れたMontanelloの丘陵にあるTenuta Florianaを取得しました。
25haほどの畑には、モンテプルチアーノ、サンジョヴェーゼ、ヴェルディッキオやmaceratino(マチェラティーノ)という品種が栽培されています。
Montanelloの場所はこちらです。

今回のワインはロッソ・ピチェーノ。ワイン名はDOCの名前でもあります。
Rosso Piceno DOCはマルケ州の広い部分をカバーしており、Ancona、Macerata、Fermo 、Ascoli Picenoの4県にまたがります。
規定では、モンテプルチアーノ35%~85%、サンジョベーゼ15%~50%、その他品種が15%まで使用可能です。

Boccadigabbiaのロッソ・ピチェーノは、テクニカルシートによればモンテプルチアーノ60%とサンジョベーゼ40%。 スチールタンクで発酵、1年または2年使用したフレンチオーク樽で10か月から12か月熟成。

Rosso Piceno Boccadigabbia 2019

色は深いルビー。アルコール14.5%。
プラム、ダークチェリー、皮、チーズ、バニラ。甘さ感じる香り。
フレッシュで酸味はやや強め。タンニンも力強く、ふくよかで旨味を感じます。

基本情報

  • 生産者 Boccadigabbia
  • 産地 イタリア
  • 品種 サンジョヴェーゼ60%、モンテプルチアーノ40%
  • インポーター ラシーヌ
  • 購入先 トスカニ
  • 購入価格 2,365円

Cascina Vengore Sanromé Arneis Terre Alfieri 2021

今回はこちら。
新しいDOCGのワインです。

作り手はCascina Vèngore。
http://www.cascinavengore.it/

女性醸造家のLucrezia Povero氏とその二人の妹の三姉妹が運営する家族経営のワイナリーです。
ワイナリーはピエモンテ州のTerre Alfieriの生産地域にあります。

このTerre Alfieriは、2020年にDOCGに昇格しました。
2009年にDOCに認定されてから、10年での昇格です。
場所としてはRoero(ロエロ)の隣にあり、アスティとクーネオにまたがる生産地域です。
赤ワインはネッビオーロ、白ワインはアルネイスから作られ、それぞれ85%以上使用する必要があります。

Cascina Vèngoreの畑は、円形劇場のように広がる谷の斜面にあり、その周りは森の尾根に囲まれています。
26haの畑があり、そのすべてで有機栽培が行われます。
また、Lucrezia氏がヴィーガンでもあるため、ワインはヴィーガンの認証も受けています。

Cascina Vengore Sanromé Arneis Terre Alfieri 2021

レモンイエロー。アルコール13.5%。
八朔、金柑、りんご、ハチミツ、アーモンド。かすかにオイリー。
フレッシュな果実味で、酸味は控えめ。あとに引くミネラル感があり、余韻もまずまず残ります。

基本情報

  • 生産者 Cascina Vèngore
  • 産地 イタリア
  • 品種 アルネイス
  • インポーター LIBER
  • 購入先 トスカニ
  • 購入価格 2,893円
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