週刊ワイン

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飲んだワインの備忘録。

Pierpaolo Pecorari Refosco 2018

今回はこちらのワイン。

作り手はPierpaolo Pecorari。
Pecorari

Pecorari家の親子3人が中心となり運営されるワイナリーで、1970年創業。
フリウリ=ヴェネツィア・ジューリア州のGorizia(ゴリツィア)から西に8kmほどのところにあるSan Lorenzo Isontino(サン・ロレンツォ・イゾンティーノ)というコムーネにあります。

生産地域はIsonzo del Friuli DOCFriuli Isonzo DOC)の区域にあたります。
このDOCはFriuli Isonzo DOCともいわれ、Collio DOCの南にあるDOCで、Isonzo(イゾンツォ)川沿いに広がっています。
San Lorenzo Isontinoは、川の右岸側にあるコムーネです。

こちらのワイナリーが栽培しているのは、レフォスコやマルヴァジアなどの土着品種のほか、1980年代からシャルドネソーヴィニョン・ブランメルローといった国際品種を増やしています。
今回のワインに使われるレフォスコですが、いくつかの種類があります。
その中でも最も知られており、成功しているのがRefosco dal peduncolo rossoという品種です。
peduncolo rossoというのは、赤い茎という意味で、熟すと赤くなる茎にちなんでいるそう。

Pierpaolo Pecorari Refosco 2018

やや暗いルビー。アルコール12.5%。
ダークチェリー、タバコ、土、バニラ、甘草。
酸強めのアタック。タンニンは中程度でサラッと。
抜栓二日目になると、黒系果実の香りが出てきます。味わいと酸味が穏やかになり、タンニンとの゙バランスが良好に。時間をおくのがオススメです。

基本情報

  • 生産者 Pierpaolo Pecorari
  • 産地 イタリア
  • 品種 レフォスコ
  • インポーター ヴィオイナータ
  • 購入先 トスカニ
  • 購入価格 2,244円

Milleuve Vino Bianco Nicola Manferrari 2021

今回はこちらのワイン。

作り手はBorgo del Tiglio (Nicola Manferrari)。 https://borgodeltiglio.it/en/

元々、薬剤師として働いていたNicola Manferrari氏ですが、1981年に父が亡くなったことから農園を引き継いで創業しました。
Borgo del TiglioのセカンドラインとしてNicola Manferrariの名義でリリースされるのがMilleuveです。

ワイナリーがあるのはBrazzano(ブラッツァーノ)というコムーネ

この前いただいたRonco Blanchisと同じCollioの地域ですが、生産地域の゙西側にあたりまます。

畑はBrazzano、Ca’ Delle Vallade、Ruttarsの3か所に所有しています。

Brazzanoは、ワイナリーの近くにあり、4世代前から所有する畑です。
南東向きで温暖な地域にあります。黒ブドウと白ブドウの両方が作られており、白ブドウではフリウラーノとマルヴァジアが作られます。

Ca’ Delle Valladeは1987 年から 1989 年にかけて購入された畑。
南東向きですが、北東の風が吹きつけるので、コッリオの中でも寒い地域にあたります。
現在ではシャルドネが栽培されています。

Ruttarsは1989 年に購入した、南東向きで冷涼な畑です。
フリウラーノ、ソーヴィニョン・ブランリースリングが作られます。

Borgo del Tiglioは、畑や品種の個性を生かすため、畑・品種を分けてワインを作ります。
これらの残ったキュヴェを使用して、複数の畑・品種をブレンドして作られるのが、今回のMilleuve。
ブドウ栽培や醸造は、上級のワインと同じように行われています。
ちなみにMilleuveとは、イタリア語で「千のブドウ」の意味とのこと。

Milleuve Vino Bianco Nicola Manferrari 2021

輝きのあるレモンイエロー、アルコール14%。    りんご、柑橘、ライム、バター、クリー厶。
爽やかな酸味と、かなりしっかりと感じるミネラル感。後味には苦味があります。

基本情報

Fattoria Le Pupille Morellino Di Scansano 2020

今回はこちらのワイン。

作り手はFattoria Le Pupille。 Home - Fattoria Le Pupille

現在のオーナーであるElisabetta Geppetti氏は、1985年に義父が亡くなったことからワイナリーを引き継ぎます。当時20歳でした。
義父の友人だったGiacomo Tachis(ジャコモ・タキス)氏(※スーパータスカンの父と呼ばれ、サッシカイアなどを生み出した醸造家)からワイン作りを学びました。
1992年にモレッリーノ・ディ・スカンサーノ協会が設立されると、初代の会長に就いています。
2011年からはElisabetta氏の長女であるClara(クララ)氏が参加し、母とワイナリーを支えます。

ワイナリーの場所を地図で確認すると、Grosseto(グロッセート)の近くにあります。
このグローセットは、「Maremma(マレンマ)」というトスカーナ州南部からラツィオ州北西部にかけての地域の中心都市となっています。

畑はというと、Scansano(スカンサーノ)とMagliano(マリアーノ)の間に散らばる形で75haの畑を所有しているとのこと。

今回のワインMorellino di Scansanoのセパージュについてはいろんな情報があります。
購入したサイトでは、サンジョベーゼ、アリカンテ、マルヴァジア・ネーラとあります。割合は不明。
海外のサイトを見てみると、サンジョベーゼ、アリカンテ、チリエジョーロとしているところもあります。こちらも割合不明。
インポータ―のサイトには2018年ビンテージの情報が記載されていて、サンジョベーゼ85%、アリカンテ10%、チリエジョーロ5%。基本情報にはこちらを記載しておきます。

ちなみに公式サイトには、2022年ビンテージですがデータシートがあり、こちらはサンジョベーゼ90%、チリエジョーロとアリカンテ10%だそうです。

Fattoria Le Pupille Morellino Di Scansano 2020

明るいルビー。アルコール13.5%。
チェリー、土、甘草。ステンレスタンク熟成みたいですが、バニラのような甘さも。
酸味がやや強めで、タンニンはやや控えめ。ジューシーで口当たり滑らか。

基本情報

  • 生産者 Fattoria Le Pupille
  • 産地 イタリア
  • 品種 サンジョヴェーゼ85% アリカンテ10% チレージオーロ5%
  • インポーター スマイル
  • 購入先 トスカニ
  • 購入価格 2,178円

Champagne C. Garnotel Grande Réserve Brut

今回はこちらのシャンパーニュをいただきます。

作り手はC.Garnotel。
Home - Champagne C.Garnotel, since 1899. Discover the champagnes.

元々は、1899年にLouis Adam氏が設立したAdam champagneが起源となっています。
息子のRemy氏が1960年代まで引き継ぎ、その後、Dominique Garnotel氏と結婚した娘のAnnick氏に引き継がれ、1971年にAdam-Garnotelが誕生します。
現在は創業者の曾孫がC. Garnotelとして家業を担っています。

C.Garnotelは、創業以来Rilly-la-Montagneを拠点としています。

ランスとエペルネーの間にあり、モンターニュ・ド・ランスの中心あたりです。
プルミエ・クリュの畑には、ピノ・ムニエが5ha、ピノ・ノワールが2ha、シャルドネが3ha栽培されています。
ちなみに、所有する畑はテタンジェやボランジェの畑と隣接しているそうです。

Champagne C. Garnotel Grande Réserve Brut

薄いゴールド。泡立ちはきめ細やか。アルコール12%。
熟したリンゴ、トースト。オレンジなどの柑橘系の香りも。
酸味強めでドライな口当たり。時間が経つにつれ、厚みが出てきます。

基本情報

ワインセラーウメムラ新春福袋2024

新年初回は恒例?の福袋回です。

今年もワインセラーウメムラの福袋を購入しました。
ワイン福袋(か) 紅白8本+1本です。
せっかくなので、ワインの希望を出しての注文です。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

2024年 新春福袋(か) 紅白8本+1本
価格:22,000円(税込、送料別) (2023/12/25時点)


中身はこちら。本数が多いので分けて紹介です。

ウメムラ新春福袋2024-1

  • A Chateau d'Arche Bordeaux 2020
  • ボルドーはソーテルヌの歴史あるシャトーの辛口白。単品 3,960円。

  • Dominique Laurent Bourgogne Chardonnay 2019
  • ドミニク・ローランのACブルゴーニュシャルドネ。単品 3,850円。

  • Lucien Albrecht Riesling Réserve 2020
  • この前はピノ・ノワールが入っていたアルザスの生産者。今回はリースリング。単品 3,520円

  • Marc Tempe Anne 2020
  • 生産者の指定をお願いした1本目はマルク・テンペ。単品 4,180円。

  • Marcel Deiss Alsace Rouge 2020
  • 生産者の指定をお願いした2本目はマルセル・ダイス。こちらは赤でした。単品 4,400円。

    ウメムラ新春福袋2024-2

  • Bestheim Cremant d'Alsace Brut Coeur De Lune NV
  • 今回の泡はクレマンダルザス。以前も入っていた生産者の銘柄違いです。単品 3,300円。

  • Lunatic Red Organic 2021
  • スペインのリーズナブルな赤。単品 1,760円。

  • Satis Dei Syrah - Garnacha 2016
  • こちらもスペインから。大手生産者が作る赤ワイン。単品 2,750円。

  • Dominique Portet Fontaine Yarra Valley Cabernet Sauvignon 2018
  • 前回福袋と被り。せめて品種違いなら有り難かったところ。単品 3,520円。

    9本合計31,240円相当で、およそ1.4倍の値段のワインでした。

    Collio Pinot Grigio Ronco Blanchis 2020

    今回はこちらのワインです。

    作り手はRonco Blanchis。
    Ronco Blanchis – Bianchi vini del Collio

    Giancarlo Palla氏と息子のAlberto氏、Lorenzo氏が運営するワイナリーで、スロヴェニアの国境に近いMossaというコムーネにあります。

    MossaはDOC Collioのエリアにあり、畑はワイナリーの名前にもあるブランキスの丘に位置しています。
    この畑は、昔はオーストリア帝国スペイン王国が所有してきた土地です。

    DOC Collioというは、スロヴェニア国境沿いに、三日月の形に広がる生産地域です。
    スロヴェニア国境に沿って、東はGorizia(ゴリツィア)から西はCormons(コルモンス)まで広がる生産地域で、全体は三日月型をしています。その中でMossaがあるのはだいたい真ん中くらい。
    また、Mossaの南側には飛び地の生産地域もあります。 Ponca(ポンカ)と呼ばれる泥灰土と砂岩の柔らかい土壌をしています。

    生産の80%以上が白ワインで、12種類の白ブドウ品種が使用可能です。Friulano (フリウラーノ)やRibolla Giala(リボッラ・ジャッラ)といった土着品種も多く作られていますが、生産量トップはピノ・グリージョとなっています。(2番目はソーヴィニョン・ブラン

    赤ワインに使用できるのは5種類のブドウ(メルローカベルネ・フランカベルネ・ソーヴィニヨン、カルメネール、ピノ・ネロ)で、こちらには土着品種はありません。

    Collio Pinot Grigio Ronco Blanchis 2020

    色はレモンイエロー、ややオレンジがかって見えるます。アルコール13.5%。
    黄桃、パイナップル、バニラ、キャラメル、ハチミツ。樽感やスモーキーさも感じます。
    果実味しっかりで、酸味は少なめ。後味には苦みを伴います。

    基本情報

    • 生産者 Ronco Blanchis
    • 産地 イタリア
    • 品種 ピノ・グリージョ
    • インポーター フードライナー
    • 購入先 トスカニ
    • 購入価格 2,651円

    Natalino del Prete Torre Nova 2016

    今回はこちらのワインです。

    作り手はNatalino del Prete。

    三代にわたりブドウ栽培をしていたDel Prete家のNatalino氏は、大学で教職にありましたが、1994年にその道を離れ、ワインづくりに専念し始めました。

    プーリア州のアドリア海沿岸の町ブリンディジから南の、内陸にあるSan Donaci(サン・ドーナチ)という人口6,500人ほどの小さなコムーネにあります。

    畑は全体で11haあり、そのうち7haがブドウ栽培にあてられます。残る4haはオリーブ畑です。
    栽培品種は、プリミティーヴォとネグロアマーロが中心で、マルヴァジア・ネーラとアレアティコを少量作っています。
    ブドウ栽培には肥料は使用せず、耕作も抑え、低収量ですが、庶民に親しみやく気取らないワインづくりをしています。

    今回のワインTorre Novaは、Natalino del Preteの畑で最も樹齢の若いブドウ畑の区画のネグロアマーロとマルヴァジア・ネーラを使用します。
    収穫後、セメントタンで皮ごと醗酵、ステンレスタンクにて6か月から7か月間醗酵と熟成を行い、無濾過・無清澄で、二酸化硫黄を添加せずボトリング。

    Natalino del Prete Torre Nova 2016

    少しくすんだルビー、オレンジを帯びた色調。アルコール13%。
    プラム、腐葉土、杉、革、甘草、シナモン。抜栓後はけっこうビオ臭がします。
    梅っぽい甘酸っぱさ。タンニンは滑らか。出汁っぽいうま味。
    濃い味わいと思っていたので、いい意味で裏切られました。

    基本情報

    • 生産者 Natalino del Prete
    • 産地 イタリア
    • 品種 ネグロアマーロ80%、マルヴァジア・ネーラ20%
    • インポーター ヴィナイオータ
    • 購入先 トスカニ
    • 購入価格 2,145円
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