週刊ワイン

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飲んだワインの備忘録。

Cono Sur Organic Pinot Noir 2020

今回はこちらのコノスルをいただきます。

コノスルが作るオーガニックワインは赤白どちらもあります。
赤のブレンド以前いただいたことがあり、その時は2種類がリリースされていた記憶がありますが、コノスルのウェブサイトを見ると、マルベックが増えています。
今回のワインはピノ・ノワール100%で作られます。

オーガニックということで、有機栽培ブドウを使用。
エコサート認証に加え、ヴィーガンの認証も取得しています。
熟成は、50%をフレンチオーク樽で10か月、50%をステンレススチールタンクで12か月。

価格はコノスルのレゼルバシリーズと同じくらいです。

Cono Sur Organic Pinot Noir 2020

やや暗いルビー。アルコール14%。
ラズベリー、土、バニラ。ピーマンやハーブのような青さもあります。
強めに感じる酸味。タンニンは少しザラつく印象。
同じオーガニックなら、もうひとつのブレンドの方がよく出来ている印象です。

基本情報

  • 生産者 Cono Sur
  • 産地 チリ
  • 品種 ピノ・ノワール
  • インポーター スマイル
  • 購入先 リカーBOSS
  • 購入価格 10本10,798円

Rosso Piceno Boccadigabbia 2019

今回はこちらのワイン。

作り手はBoccadigabbia。
Home Boccadigabbia ENG - Boccadigabbia

ワイナリーの土地は、ナポレオン・ボナパルトがイタリアを併合してから、ボナパルト家が所有していました。
これを、1956年にMariano Alessandri氏が購入しました。
現在は、Mariano氏の息子であるElvidio (Elvio) Alessandri氏がオーナーとなっていま す。

ワイナリーがあるのは、アドリア海沿いのFontespinaの町から少し内陸に入ったところ。
畑は10haで、南向き。海が近いため、その影響も受けます。
モンテプルチアーノ、サンジョヴェーゼ、トレッビアーノとともに、カベルネ・ソーヴィニョン、メルローピノ・ノワールなどのフランス系品種も栽培されています。

また、1996年には、アドリア海から25kmほど離れたMontanelloの丘陵にあるTenuta Florianaを取得しました。
25haほどの畑には、モンテプルチアーノ、サンジョヴェーゼ、ヴェルディッキオやmaceratino(マチェラティーノ)という品種が栽培されています。
Montanelloの場所はこちらです。

今回のワインはロッソ・ピチェーノ。ワイン名はDOCの名前でもあります。
Rosso Piceno DOCはマルケ州の広い部分をカバーしており、Ancona、Macerata、Fermo 、Ascoli Picenoの4県にまたがります。
規定では、モンテプルチアーノ35%~85%、サンジョベーゼ15%~50%、その他品種が15%まで使用可能です。

Boccadigabbiaのロッソ・ピチェーノは、テクニカルシートによればモンテプルチアーノ60%とサンジョベーゼ40%。 スチールタンクで発酵、1年または2年使用したフレンチオーク樽で10か月から12か月熟成。

Rosso Piceno Boccadigabbia 2019

色は深いルビー。アルコール14.5%。
プラム、ダークチェリー、皮、チーズ、バニラ。甘さ感じる香り。
フレッシュで酸味はやや強め。タンニンも力強く、ふくよかで旨味を感じます。

基本情報

  • 生産者 Boccadigabbia
  • 産地 イタリア
  • 品種 サンジョヴェーゼ60%、モンテプルチアーノ40%
  • インポーター ラシーヌ
  • 購入先 トスカニ
  • 購入価格 2,365円

Cascina Vengore Sanromé Arneis Terre Alfieri 2021

今回はこちら。
新しいDOCGのワインです。

作り手はCascina Vèngore。
http://www.cascinavengore.it/

女性醸造家のLucrezia Povero氏とその二人の妹の三姉妹が運営する家族経営のワイナリーです。
ワイナリーはピエモンテ州のTerre Alfieriの生産地域にあります。

このTerre Alfieriは、2020年にDOCGに昇格しました。
2009年にDOCに認定されてから、10年での昇格です。
場所としてはRoero(ロエロ)の隣にあり、アスティとクーネオにまたがる生産地域です。
赤ワインはネッビオーロ、白ワインはアルネイスから作られ、それぞれ85%以上使用する必要があります。

Cascina Vèngoreの畑は、円形劇場のように広がる谷の斜面にあり、その周りは森の尾根に囲まれています。
26haの畑があり、そのすべてで有機栽培が行われます。
また、Lucrezia氏がヴィーガンでもあるため、ワインはヴィーガンの認証も受けています。

Cascina Vengore Sanromé Arneis Terre Alfieri 2021

レモンイエロー。アルコール13.5%。
八朔、金柑、りんご、ハチミツ、アーモンド。かすかにオイリー。
フレッシュな果実味で、酸味は控えめ。あとに引くミネラル感があり、余韻もまずまず残ります。

基本情報

  • 生産者 Cascina Vèngore
  • 産地 イタリア
  • 品種 アルネイス
  • インポーター LIBER
  • 購入先 トスカニ
  • 購入価格 2,893円

Pierpaolo Pecorari Refosco 2018

今回はこちらのワイン。

作り手はPierpaolo Pecorari。
Pecorari

Pecorari家の親子3人が中心となり運営されるワイナリーで、1970年創業。
フリウリ=ヴェネツィア・ジューリア州のGorizia(ゴリツィア)から西に8kmほどのところにあるSan Lorenzo Isontino(サン・ロレンツォ・イゾンティーノ)というコムーネにあります。

生産地域はIsonzo del Friuli DOCFriuli Isonzo DOC)の区域にあたります。
このDOCはFriuli Isonzo DOCともいわれ、Collio DOCの南にあるDOCで、Isonzo(イゾンツォ)川沿いに広がっています。
San Lorenzo Isontinoは、川の右岸側にあるコムーネです。

こちらのワイナリーが栽培しているのは、レフォスコやマルヴァジアなどの土着品種のほか、1980年代からシャルドネソーヴィニョン・ブランメルローといった国際品種を増やしています。
今回のワインに使われるレフォスコですが、いくつかの種類があります。
その中でも最も知られており、成功しているのがRefosco dal peduncolo rossoという品種です。
peduncolo rossoというのは、赤い茎という意味で、熟すと赤くなる茎にちなんでいるそう。

Pierpaolo Pecorari Refosco 2018

やや暗いルビー。アルコール12.5%。
ダークチェリー、タバコ、土、バニラ、甘草。
酸強めのアタック。タンニンは中程度でサラッと。
抜栓二日目になると、黒系果実の香りが出てきます。味わいと酸味が穏やかになり、タンニンとの゙バランスが良好に。時間をおくのがオススメです。

基本情報

  • 生産者 Pierpaolo Pecorari
  • 産地 イタリア
  • 品種 レフォスコ
  • インポーター ヴィオイナータ
  • 購入先 トスカニ
  • 購入価格 2,244円

Milleuve Vino Bianco Nicola Manferrari 2021

今回はこちらのワイン。

作り手はBorgo del Tiglio (Nicola Manferrari)。 https://borgodeltiglio.it/en/

元々、薬剤師として働いていたNicola Manferrari氏ですが、1981年に父が亡くなったことから農園を引き継いで創業しました。
Borgo del TiglioのセカンドラインとしてNicola Manferrariの名義でリリースされるのがMilleuveです。

ワイナリーがあるのはBrazzano(ブラッツァーノ)というコムーネ

この前いただいたRonco Blanchisと同じCollioの地域ですが、生産地域の゙西側にあたりまます。

畑はBrazzano、Ca’ Delle Vallade、Ruttarsの3か所に所有しています。

Brazzanoは、ワイナリーの近くにあり、4世代前から所有する畑です。
南東向きで温暖な地域にあります。黒ブドウと白ブドウの両方が作られており、白ブドウではフリウラーノとマルヴァジアが作られます。

Ca’ Delle Valladeは1987 年から 1989 年にかけて購入された畑。
南東向きですが、北東の風が吹きつけるので、コッリオの中でも寒い地域にあたります。
現在ではシャルドネが栽培されています。

Ruttarsは1989 年に購入した、南東向きで冷涼な畑です。
フリウラーノ、ソーヴィニョン・ブランリースリングが作られます。

Borgo del Tiglioは、畑や品種の個性を生かすため、畑・品種を分けてワインを作ります。
これらの残ったキュヴェを使用して、複数の畑・品種をブレンドして作られるのが、今回のMilleuve。
ブドウ栽培や醸造は、上級のワインと同じように行われています。
ちなみにMilleuveとは、イタリア語で「千のブドウ」の意味とのこと。

Milleuve Vino Bianco Nicola Manferrari 2021

輝きのあるレモンイエロー、アルコール14%。    りんご、柑橘、ライム、バター、クリー厶。
爽やかな酸味と、かなりしっかりと感じるミネラル感。後味には苦味があります。

基本情報

Fattoria Le Pupille Morellino Di Scansano 2020

今回はこちらのワイン。

作り手はFattoria Le Pupille。 Home - Fattoria Le Pupille

現在のオーナーであるElisabetta Geppetti氏は、1985年に義父が亡くなったことからワイナリーを引き継ぎます。当時20歳でした。
義父の友人だったGiacomo Tachis(ジャコモ・タキス)氏(※スーパータスカンの父と呼ばれ、サッシカイアなどを生み出した醸造家)からワイン作りを学びました。
1992年にモレッリーノ・ディ・スカンサーノ協会が設立されると、初代の会長に就いています。
2011年からはElisabetta氏の長女であるClara(クララ)氏が参加し、母とワイナリーを支えます。

ワイナリーの場所を地図で確認すると、Grosseto(グロッセート)の近くにあります。
このグローセットは、「Maremma(マレンマ)」というトスカーナ州南部からラツィオ州北西部にかけての地域の中心都市となっています。

畑はというと、Scansano(スカンサーノ)とMagliano(マリアーノ)の間に散らばる形で75haの畑を所有しているとのこと。

今回のワインMorellino di Scansanoのセパージュについてはいろんな情報があります。
購入したサイトでは、サンジョベーゼ、アリカンテ、マルヴァジア・ネーラとあります。割合は不明。
海外のサイトを見てみると、サンジョベーゼ、アリカンテ、チリエジョーロとしているところもあります。こちらも割合不明。
インポータ―のサイトには2018年ビンテージの情報が記載されていて、サンジョベーゼ85%、アリカンテ10%、チリエジョーロ5%。基本情報にはこちらを記載しておきます。

ちなみに公式サイトには、2022年ビンテージですがデータシートがあり、こちらはサンジョベーゼ90%、チリエジョーロとアリカンテ10%だそうです。

Fattoria Le Pupille Morellino Di Scansano 2020

明るいルビー。アルコール13.5%。
チェリー、土、甘草。ステンレスタンク熟成みたいですが、バニラのような甘さも。
酸味がやや強めで、タンニンはやや控えめ。ジューシーで口当たり滑らか。

基本情報

  • 生産者 Fattoria Le Pupille
  • 産地 イタリア
  • 品種 サンジョヴェーゼ85% アリカンテ10% チレージオーロ5%
  • インポーター スマイル
  • 購入先 トスカニ
  • 購入価格 2,178円

Champagne C. Garnotel Grande Réserve Brut

今回はこちらのシャンパーニュをいただきます。

作り手はC.Garnotel。
Home - Champagne C.Garnotel, since 1899. Discover the champagnes.

元々は、1899年にLouis Adam氏が設立したAdam champagneが起源となっています。
息子のRemy氏が1960年代まで引き継ぎ、その後、Dominique Garnotel氏と結婚した娘のAnnick氏に引き継がれ、1971年にAdam-Garnotelが誕生します。
現在は創業者の曾孫がC. Garnotelとして家業を担っています。

C.Garnotelは、創業以来Rilly-la-Montagneを拠点としています。

ランスとエペルネーの間にあり、モンターニュ・ド・ランスの中心あたりです。
プルミエ・クリュの畑には、ピノ・ムニエが5ha、ピノ・ノワールが2ha、シャルドネが3ha栽培されています。
ちなみに、所有する畑はテタンジェやボランジェの畑と隣接しているそうです。

Champagne C. Garnotel Grande Réserve Brut

薄いゴールド。泡立ちはきめ細やか。アルコール12%。
熟したリンゴ、トースト。オレンジなどの柑橘系の香りも。
酸味強めでドライな口当たり。時間が経つにつれ、厚みが出てきます。

基本情報

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