今回はこちらのワインです。
作り手はRonco Blanchis。
Ronco Blanchis – Bianchi vini del Collio
Giancarlo Palla氏と息子のAlberto氏、Lorenzo氏が運営するワイナリーで、スロヴェニアの国境に近いMossaというコムーネにあります。
MossaはDOC Collioのエリアにあり、畑はワイナリーの名前にもあるブランキスの丘に位置しています。
この畑は、昔はオーストリア帝国やスペイン王国が所有してきた土地です。
DOC Collioというは、スロヴェニア国境沿いに、三日月の形に広がる生産地域です。
スロヴェニア国境に沿って、東はGorizia(ゴリツィア)から西はCormons(コルモンス)まで広がる生産地域で、全体は三日月型をしています。その中でMossaがあるのはだいたい真ん中くらい。
また、Mossaの南側には飛び地の生産地域もあります。
Ponca(ポンカ)と呼ばれる泥灰土と砂岩の柔らかい土壌をしています。
生産の80%以上が白ワインで、12種類の白ブドウ品種が使用可能です。Friulano (フリウラーノ)やRibolla Giala(リボッラ・ジャッラ)といった土着品種も多く作られていますが、生産量トップはピノ・グリージョとなっています。(2番目はソーヴィニョン・ブラン)
赤ワインに使用できるのは5種類のブドウ(メルロー、カベルネ・フラン、カベルネ・ソーヴィニヨン、カルメネール、ピノ・ネロ)で、こちらには土着品種はありません。
色はレモンイエロー、ややオレンジがかって見えるます。アルコール13.5%。
黄桃、パイナップル、バニラ、キャラメル、ハチミツ。樽感やスモーキーさも感じます。
果実味しっかりで、酸味は少なめ。後味には苦みを伴います。