週刊ワイン

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飲んだワインの備忘録。

Three Thives Cabernet Sanvignon 2020

今回はこちらのカリフォルニアのワインをいただきます。

作り手はThree Thieves。
Home - Three Thieves Wine

フランス・プロヴァンスでのワイン作りを経て、アメリカ・ワシントン州でCharles Smithとの共同事業としてCharles & Charlesというワインブランドを立ち上げたCharles Bieler。
Joel Gottという自身の名前のワインブランドのほか、北カリフォルニアで大人気のハンバーガーショップ「Gott's Roadside」を経営するJoel Gott。
11歳で起業し、1999年からワイン作り取り組むRoger Scommegna。
この3人のビジネスマンが作るカジュアルなワインブランドです。

使われるのは100%カベルネ・ソーヴィニヨンですが、産地はカリフォルニアのもので、内訳は、Lodi(ローダイ)65%、Coastal(沿岸地域)31%、California(カリフォルニア)4%とのこと。
熟成には75%はOak Stavesという樽の風味づけの木片を使用し、さらにフレンチオークとアメリカンオークを使用。

Three Thives Cabernet Sanvignon 2020

紫がちなガーネット、アルコール13.5%。
青さを感じるブラックベリー、シナモン、黒胡椒のようなスパイス、バニラ。
わりと酸味あり、タンニンはほどほど。後味に青さとスパイシーさ。
抜栓二日目には、青さは抜けて、チョコレートやバニラの甘さが強めに感じられるように。

基本情報

La Maldicion Valdilecha Bodegas Cinco Leguas 2019

今回はこちら。
スペインのマドリッドのワインです。

作り手はBodegas Cinco Leguas。
スペインのカタルーニャ出身のMarc Isart(マルク・イサール)氏が2019年に創設したワイナリーです。

Isart一家はカタルーニャ出身で、マドリッドに移住してきました。
一族ではワイン作りをしておらず、Marc Isart氏本人も現場で経験を積みながらワイン作りを学びました。
La Maldiciónというのは、Marc Isart氏が醸造コンサルタントをする中で、2013年に同氏と妻が立ち上げたプロジェクトで、その後、ワイナリー設立に至ります。

ワイナリーがあるのは、D.O. Vinos de Madrid。
1990年に認定された産地で、4つのサブゾーン(Arganda、Navalcarnero、San Martín de Valdeiglesias、El Molar)があります。
位置関係としては、北側にEl Molarがあり、南側には東から順にArganda、Navalcarnero、San Martín de Valdeiglesiasが並ぶ形です。
このうち、ArgandaはD.O内で最大の栽培面積を有しており、Bodegas Cinco Leguasはこのサブゾーンにあります。
栽培品種は黒ブドウではテンプラニーリョ、白ブドウではマルヴァール。

今回のワインLa Maldición Valdilechaは、両品種のブレンドで作られます。

La Maldicion Valdilecha Bodegas Cinco Leguas 2019

フチの方まで濃いガーネット、アルコール14.5%。
プラム、カシス、いちじく、煮豆。
クセを感じる果実味に、トーン高い酸、タンニンも豊富。
まずまずバランスの取れた親しみやすいワインです。

基本情報

  • 生産者 Bodegas Cinco Leguas
  • 産地 スペイン
  • 品種 テンプラニーリョ、マルヴァール
  • インポーター ディオニー
  • 購入先 トスカニ
  • 購入価格 1,705円

Domaine de l'Ecette Rully Brange 2016

今回はこちらのワインです。

作り手はDomaine de l'Ecette。
Accueil -

Jean Daux氏が1983年にRullyに移住し、9haのブドウ畑を栽培していました。
1997年に、息子のVincent氏が継ぎ、新しいブドウ畑を増やします。
現在では18 haのブドウ畑まで拡大しています。

ワイナリーがあるのは、Rully(リュリー)村です。
Rullyはコート・シャロネーズの中でも北にあり、コート・ド・ボーヌに近いところ。
クレマン・ド・ブルゴーニュをはじめて作ったのも、このRullyです。

ワインは赤白のどちらも生産可能ですが、生産量は3分の2が白ワイン、3分の1が赤ワインと、白ワインが多くなっています。
また、23のプルミエ・クリュがあります。

Domaine de l'Ecetteも、栽培の67%が白、33%が赤と、Rullyの平均に沿ったブドウ作りをしていますが、今回のワインは生産量が少ない方の赤ワイン。ピノ・ノワール100%です。

Domaine de l'Ecette Rully Brange 2016

暗めのルビー。フチはややオレンジがかっています。アルコール13%。
すもも、イチゴ、湿った土。
トーン高めの酸味と、後から適度なタンニン。
元値を考えると少し物足りないような印象です。

基本情報

Lucien Albrecht Weid Pinot Noir 2017

今回のワインはこちら。
アルザスピノ・ノワールです。

作り手はLucien Albrecht。
⇒ Lucien Albrecht Wines & Cremants | French Wines Of Alsace

1698年にBalthazar Albrecht氏がOrschwihrに移住し、ワイナリーを始めました。
1971年にスパークリングワインの生産を開始し、クレマン・ダルザスのパイオニアとなります。その後、1976年にクレマン・ダルザスはAOCの認定を受けています。
2012年からは、アルザスの協同組合Wolfberger(ウォルフベルジェ)傘下に入ったようです。

ブドウ畑は主にOrschwihrの周辺にあります。Orschwihrは二つの丘に囲まれており、一つがグラン・クリュのPfingstbergで、もう一つがBollenbergです。
また、Orschwihrの南のBergholtzとGuebwillerにあるグラン・クリュSpiegelにもあります。ここは、グラン・クリュのPfingstbergとKesslerの間にあたります。
ブドウ栽培は環境に配慮して行っており、Agri-Confianceの認証を受けています。

アルザスではフードルという大樽がよく使われますが、オークの小樽で熟成させているとのこと。

Lucien Albrecht Weid Pinot Noir 2017

薄いけど暗めのルビー。アルコール12.5%。
ラズベリー、湿った土、バルサミコ
落ち着いた酸と滑らかなタンニン。
派手さはないものの、気づくと飲み進む感じです。アルコール低めなのが良いのかもしれません。

基本情報

  • 生産者 Lucien Albrecht
  • 産地 フランス
  • 品種 ピノ・ノワール
  • インポーター ヴィノラム
  • 購入先 ワインセラーウメムラ
  • 購入価格 福袋9本22,000円(単品4,840円 )

Domaine Hatzimichalis Syrah Drisbay Vineyard 2020

今回はお土産でいただいたこちらのワイン。
初登場のギリシャワインです。

作り手はDomaine Hatzimichalis。
Domaine Hatzimichalis / Κτήμα Χατζημιχάλη

1973年にDimitris Hatzimichalis氏が設立した家族経営のワイナリーです。
現在は創業者とその息子二人によって経営されています。

ギリシャでは広くワイン作りが行われますが、Domaine Hatzimichalisがあるのは中央ギリシャのAtalanti Valleyというところです。中央ギリシャギリシャの首都アテネがある地域です。
Parnassus(パルナッソス)山とEuboean(エヴィア)湾の間にあり、涼しい風が吹くため、ブドウ畑が冷やされる場所となっています。

ワイナリーで栽培している品種はカベルネ・ソーヴィニヨンメルローといった国際品種から、クシノマヴロなどの土着品種まで、かなり多様なようです。

そんな中で今回のワインはシラー100%のもの。
海抜250mにあるDrisbayという単一畑で収穫されるブドウを使用して作られます。
フレンチオーク樽で12か月熟成。

Domaine Hatzimichalis Syrah Drisbay Vineyard 2020

濃いガーネット、フチは紫。アルコール15.0%。 ブラックベリー、プラム、黒胡椒、ウッディなニュアンスも。 酸強めのアタックですが、その奥に果実味もあります。タンニンもしっかり。後味にはスパイシーを伴います。 アルコール15%だけあって、ガツッと来るボリューム感です。

基本情報

  • 生産者 Domaine Hatzimichalis
  • 産地 ギリシャ
  • 品種 シラー
  • インポーター 持ち込み
  • 購入先 ?
  • 購入価格 いただきもの

North Valley Soter Vineyards Chardonnay Willamette Valley 2017

今回はこちらのワイン。
引き続きオレゴン州ですが、今回はシャルドネです。

作り手はSoter Vineyards。
SOTER VINEYARDS | Mineral Springs Ranch

創設者のTony Soter氏は、ワインのコンサルタントとしてカリフォルニアで活躍。以前飲んだSpottswoodeにも関わったことがあるようです。
その後、自身のワイナリーとしてEtude Winesを創設します。
Soter Vineyardsを創設したのは1997年のこと。
Etude Winesは2001年に売却しています。

もともとウィラメット・ヴァレーのYamhill-Carltonに畑を購入してはじまったSoter Vineyardsは、Eola-Amity HillsやRibbon Ridgeなどにも拡大。ピノ・ノワールを主として作っているようです。

今回のワインNorth Valleyは、Soter氏らとワインメーカーのJames Cahill氏が、Soter Vineyardsのブランドとしてリリースされていましたが、現在は独立し、James Cahill氏が率いているとのことで、ホームページも別になっていました。
NORTH VALLEY VINEYARDS

North Valley Vineyardsとしては、Yamhill-CarltonとMcMinnvilleに畑を所有していますが、シャルドネを栽培しているのはMcMinnvilleだけです。
2017ヴィンテージの詳細はわかりませんが、最新ヴィンテージの情報を参考にすると、発酵にはステンレスとオーク樽の両方を使用し、熟成はフレンチオーク樽(一部新樽)で行うようです。

色は薄めのゴールドイエロー。アルコール13.4%。
このワイン、キャップシールはありません。 環境への配慮のためだそうです。
香りは柑橘類、レモン、ハチミツ、白い花。
酸が強め。スッキリした味わいでミネラル感もあります。後味には軽いほろ苦さを感じます。

基本情報

  • 生産者 Soter Vineyards
  • 産地 アメリ
  • 品種 シャルドネ
  • インポーター ヴィノラム
  • 購入先 ワインセラーウメムラ
  • 購入価格 福袋9本22,000円(単品4,480円 )

The Four Graces Willamette Valley Pinot Noir 2016

今回はこちらのワイン。
アメリカ・オレゴン州ピノ・ノワールです。

作り手はThe Four Graces。
The Four Graces - Willamette Valley Winery

2003年に、Black家が家族の保養地として、Willamette Valley(ウィラメット・ヴァレー)のDundee Hills(ダンディーヒルズ)にあったブドウ畑を購入し、ワイン作りをスタート。同じ年、4人の娘にちなんでThe Four Gracesが設立されました。
現在はBill Foley氏によって所有されています。

ワイナリーがあるウィラメット・ヴァレーは、海岸山脈とカスケード山脈に挟まれた広いエリアで、オレゴン州最大のワイン産地です。
ウィラメット・ヴァレー内にはサブのAVAがありますが、The Four Gracesでは3つのAVAで畑を所有しています。
ひとつはワイナリーがあるDundee Hills。そして、Van Duzer CorridorとYamhill-Carlton です。
それぞれの位置関係としては、オレゴン州の州都Salem(セイラム)と最大都市Portland(ポートランド)の間あたりにDundee Hillsがあり、その西隣にYamhill-Carltonがあります。Van Duzer CorridorはSalemの西で、ほかの二つとは少し離れたところです。

Dundee HillsとYamhill-Carltonは隣接していますが、前者はJoryと呼ばれる火山性土壌で、後者は砂質ロームと、異なる特徴を持ちます。

今回のワインはWillamette Valleyということで、三つの畑をはじめ、Ribbon Ridge やWillamette Valleyといった広域のブドウを使用したワイン。 熟成はフレンチオーク樽(新樽15%)で9か月。

The Four Graces Willamette Valley Pinot Noir 2016

暗めのルビー。アルコール14.5%。
ラズベリー、バニラ、チョコレート、湿った葉。
明るい酸味に、タンニンは滑らか。少しクセのあるスパイシーさも感じます。

基本情報

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