週刊ワイン

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飲んだワインの備忘録。

Ciauria Etna Rosso 2021

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今回はこちら。
イタリアワイン通信講座第10回の二本目は、シチリアから。

作り手はPietro Caciorgna。
Tenute Pietro Caciorgna - Tuscan Wine, Etna Wine

1953年にトスカーナ州のCasole d'Elsa(カーゾレ・デルサ)にできたワイナリーで、サンジョベーゼを使ったワインを作っています。

シチリア島でのワイン作りのきっかけは2006年のこと。
シチリアの友人の招きで、エトナにある彼の畑を訪ねた際、土地に惚れ込みました。
そこから土地を探し、エトナでのワイン作りがスタートしました。

シチリア島は地中海最大の島で、州としてはイタリアの20州の中でも最大の面積を有します。
ワインとともに、酒精強化ワインのマルサラも作られています。

当然、地中海性気候なのですが、島北東部にあるエトナ山は標高3,326mの活火山で、高山気候に属します。そのため、エトナは比較的冷涼で、日中と夜間の寒暖差もあり、また、火山灰土壌であり、水はけが良好な環境。
Pietro Caciorgnaの畑があると思われる山の北側は、温度差がより大きい場所です。

エトナで栽培される主要品種のひとつがネレッロ・マスカレーゼ。ここ10年から20年ほどの間に注目されるようになった品種です。
サンジョベーゼとMantonico Bianco(マントニコ・ビアンコ)の交配とされ、Niuredduというシノニムも。
その名前は、エトナ山と海の間にあるMascali(マスカリ)平野に由来するとされます。
エトナではアルベレッロ(株仕立て)が用いて栽培されます。

エトナDOCの規定では、ネレッロ・マスカレーゼ80%以上使用。
また、補助品種としてネレッロ・カプッチョが20%まで使用可能です。
こちらの品種は、生産量が少なく希少で、ネレッロ・マスカレーゼとブレンドすることで、香りや色調を補います。
名前は、その葉がブドウの房を包むようになることから、イタリア語でフードを意味するcappuccioに由来するようです。

今回のワインはネレッロ・マスカレーゼ95%、ネレッロ・カプッチョ5%のブレンド
ステンレスタンクで発酵、フレンチバリックで6か月(インポーターサイトでは8〜10か月)熟成。

Ciauria Etna Rosso 2021

色はオレンジがかったルビー。アルコール13.5%。
さくらんぼ、ラズベリー。バニラっぽさも。インポーターサイトの「桃の香り」は分かりませんでした。
しっかりめの酸味を伴うアタック。タンニンは滑らかに感じます。
酸味とタンニンのバランスが良かったのはボジョレーグラスです。

基本情報

  • 生産者 Pietro Caciorgna
  • 産地 イタリア
  • 品種 ネレッロ・マスカレーゼ95%、ネレッロ・カプッチョ5%
  • インポーター ヴィーノハヤシ
  • 購入先 ヴィーノハヤシ
  • 購入価格 2本で10,780円 (単品4,620円)
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