今回はこちらのワイン。
イタリアワイン通信講座第10回の一本目です。
Cantine di Marzo
Cantine di Marzo – The historical cellars where the Greco di Tufo was born. From 1647 in the heart of Irpinia
Scipione di Marzo(シピオーネ・ディ・マルツォ)氏が設立したワイナリー。
創業は1648年で、カンパーニア州で最古のワイナリーのひとつで、過去にはムッソリーニも訪問したことがあるとか。
2009年に現当主のフィリッポ・ディ・ソンマにより、母方のディ・マルツォ家から父方のdi Somma(ディ・ソンマ)家による管理に移行。2023年にはFivi(Federazione Italiana Vignaioli Indipendenti)というワイン生産者連盟に加盟しています。
畑はトゥーフォのエリアに20ha所有し、Greco(グレコ)とAglianico(アリアニコ)を栽培ています。
平均標高320m~400mにあり、近くを流れるSabato(サバト)川の影響で、湿度が保たれます。
ウェブサイトでは、単一畑として3か所の畑が地図付きで紹介されており、今回のワインは、その中のSerroneという畑のアリアニコを使用したものです。
ちなみに畑の位置はこちら。
アリアニコは、イタリア南部で主に栽培される黒ブドウ。
名前の由来はHellenico(「ギリシャの」の意)とされます。そのため、原産地はギリシャであると考えられていましたが、現在では否定されています。
主なバイオタイプとして、Taurasi(タウラージ)、Taburno(タブルノ)、del Vulture(デル・ヴルトゥレ)があり、いずれも地域名からとられています。
比較的酸が高く、果皮は厚い、晩熟なブドウで、長期熟成が向くワインが作られます。
Irpiniaは2005年にIGTから昇格したDOCで、Greco di TufoやFiano di Avellino、Taurasiといったカンパーニア州のDOCGをエリア内に含む、かなり広域にわたるDOCです。
やや紫がかったルビー、アルコール14%。
香りは、プラム、ブラックベリー、チョコレート。
酸味強めなアタックに、収斂性あるタンニン。
グラスはボルドーグラスが良さそう。でも、このお値段だと、うーん…となる味わいです。寝かせるとまた違ったのかな。
基本情報
- 生産者 Cantine di Marzo
- 産地 イタリア
- 品種 アリアニコ
- インポーター ヴィーノハヤシ
- 購入先 ヴィーノハヤシ
- 購入価格 2本で10,780円 (単品4,620円)