オーゾンヌを求めて
2,000円までで買えるボルドーのワインを探していたところ、目に留まったのが こちらの1本です。
生産者はChateau Val de Roc。
設立者のローラン・ヴァレ氏は、シャトー オーゾンヌの栽培責任者だそうです。
オーゾンヌは当然のことながら飲んだことはございません。また、生きている間に飲めるかも分かりません。
なので、せめてその一端に触れられるものを求めてチョイスしました。
使用している品種は、メルロー70%、カベルネソーヴィニョン20%、カベルネフ
ラン10%。
ボルドー右岸らしくメルロー主体となっています。
畑の場所は、リブルヌから北に約15キロのサン・シエ・ダブザック(St.Ciers
d'Abzac)というところにあるそうです。
AOCはBordeaux supérieurですが、現行のアペラシオン制度になるまでは、フロ
ンサックを名乗れたところのようです。
地図で見ると、現在のフロンサックのエリアから、もう少し北に位置にあります
ね。場所はこのあたり。
では、テイスティングです。
外観は深みのある濃い色味です。粘性はやや控えめ。
香りは、黒系のベリーにカラメルやカカオ。あとは、木っぽさがあります。
味わいはけっこう酸味がしっかりしてます。タンニンも強いですが、滑らかです。
程よい果実味に、樽が複雑味を加えており、上手くまとまっている印象です。
二日くらいに分けると味わいも変わって、なかなか楽しめるワインでした。