今回のワインはオーストラリアからです。
作り手はDomaine Naturaliste。
Balancing all the variables essential to producing great wine. – Domaine Naturaliste
Bruce Dukes氏は、西オーストラリア大学で農学を学び、カリフォルニア大学デービス校で修士号を取得。
カリフォルニアなどで20年以上のワイン造りの経験を経て、2012年に自身のワイナリーとしてDomaine Naturalisteを設立しました。
ワイナリーがあるのは西オーストラリア州のマーガレット・リバーのWIlyabrupというエリア。
マーガレット・リバーは、オーストラリアの南西から突き出た位置にあり、北と西をインド洋に、南を南極海に囲まれています。
1960年代にジョン・グラッドストーン博士の調査により、ワイン産地としての可能性を見出されました。
ワインづくりにおいては、白ワインではセミヨンやソーヴィニヨン・ブランのブレンド、赤ワインではカベルネ・ソーヴィニヨンといったように、他のオーストラリアの産地に比べるとヨーロッパ風なスタイルが多く見られます。
また、オーストラリアでは珍しいシュナン・ブランも栽培されています。もちろんシラーズもあります。
マーガレット・リバー内には6つのサブリージョンがあり、そのひとつがDomaine Naturaliste があるWIlyabrupです。
この町はマーガレット・リバーから北に20kmほどのところにあります。インド洋から近く、温暖な地中海性気候に属します。
今回のワインDiscoveryシリーズは、こちらのワイナリーのエントリーラインです。
シラーズ(Shiraz)ではなくシラー(Shirah)なのは、エレガントな味わいを目指している証とのこと。
ブドウは完熟する前に収穫します。除梗したブドウを粒のまま20℃から22℃の低温で発酵することで、一部がマセラシオン・カルボニックされるそうです。
フレンチオークの樽を2種類(228ℓの小樽と500ℓの大樽)使用し、12か月熟成。
紫がかったガーネット。アルコール14%。
香りは、ブラックベリー、コショウ、バニラ。
酸味は強めで、フレッシュさがあります。豊富なタンニンですが、まだ若々しい感じ。
確かに、オーストラリアのシラーズ(シラー)としてはパワフルさ控えめな印象です。
基本情報
- 生産者 Domaine Naturaliste
- 産地 オーストラリア
- 品種 シラー
- インポーター GRN
- 購入先 葡萄畑ココス
- 購入価格 2,640円