週刊ワイン

週刊ワイン

飲んだワインの備忘録。

Barista Pinotage 2019

ピノタージュ

今回は南アフリカのワインからピノタージュを使った一本。

このピノタージュというのは、南アフリカでつくられた品種です。
1925年にピノ・ノワールとサンソーを交配して生まれました。
もうすぐ誕生から100年になりますね。

その栽培の歴史は順調というわけではなかったようですが、南アフリカにおける生産面積は黒ブドウでは第3位(2017年時点)です。
国際品種の植え付けが広がっているようですが、南アフリカ生まれの独自品種ですし、頑張ってほしいです。

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ではテイスティングです。
外観は紫がかった色合い。 粘性は少なくさらっとしています。 香りはほろ苦いコーヒーとチョコレートっぽい甘さもあります。
味わいはベリーなどの果実、そして香りで感じたコーヒー。タンニンと酸味は穏やか。
なるほど、面白い味わいです。

しかし、飲み続けていると少々飽きが来ますね。このあたりは保存料(ソルビン酸)が入っている加減なのでしょうか。

友達と集まってワイワイ飲むと、程よい量で飲み切れるのでオススメだと思います。

基本情報

  • 生産者 Bertus Fourie
  • 産地  南アフリカ(ウエスタンケープ)
  • 品種  ピノタージュ
  • インポーター スマイル
  • 購入先 トスカニ
  • 購入価格 1,705円

Summerhouse Marlborough Pinot Noir 2016

今回はニュージーランドのワインです。

こちらのSummerhouseというワイナリーは、スプリング・クリーク・ヴィントナーズ・トレーディング社が保有する家族経営のワイナリー。
イギリスで開催されるInternational Wine & Spirit Competition 2015で、「ニュージーランドワイン・プロデューサー・オブ・ザ・ イヤー」を受賞しているようです。

公式ページもありました。
ワイナリー名にサマーとあるように、夏のイメージを押し出してますね。
www.summerhouse.co.nz

エチケットのデザインが違っているようです。
三国ワインのページを見ると、ソーヴィニョン・ブランは公式ページのエチケッ トになってます。
ピノノワールも新しいヴィンテージでは変更されるかもしれません。

ワイナリーは、ニュージーランドマールボロ地区を中心に畑を所有し、ピノノワールは今回のマールボロとセントラルオタゴのものがあるようです。

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それではテイスティングです。
外観は割と明るめの色合い。粘性は低めです。
香りは熟した赤系ベリーと土っぽさ。けっこう強烈ですが、時間の経過とともに落ち着きました。
味わいは、果実味が強いものの、酸もしっかり感じられます。

甘さ一辺倒でなく、酸味もちゃんとあって、好感が持てます。
いつか、セントラルオタゴの方も飲んでみたいです。

基本情報

Chateau Val de Roc Bordeaux supérieur 2015

オーゾンヌを求めて

2,000円までで買えるボルドーのワインを探していたところ、目に留まったのが こちらの1本です。

生産者はChateau Val de Roc

設立者のローラン・ヴァレ氏は、シャトー オーゾンヌの栽培責任者だそうです。
オーゾンヌは当然のことながら飲んだことはございません。また、生きている間に飲めるかも分かりません。
なので、せめてその一端に触れられるものを求めてチョイスしました。

使用している品種は、メルロー70%、カベルネソーヴィニョン20%、カベルネフ ラン10%。
ボルドー右岸らしくメルロー主体となっています。

畑の場所は、リブルヌから北に約15キロのサン・シエ・ダブザック(St.Ciers d'Abzac)というところにあるそうです。
AOCはBordeaux supérieurですが、現行のアペラシオン制度になるまでは、フロ ンサックを名乗れたところのようです。
地図で見ると、現在のフロンサックのエリアから、もう少し北に位置にあります ね。場所はこのあたり。

では、テイスティングです。
外観は深みのある濃い色味です。粘性はやや控えめ。
香りは、黒系のベリーにカラメルやカカオ。あとは、木っぽさがあります。
味わいはけっこう酸味がしっかりしてます。タンニンも強いですが、滑らかです。
程よい果実味に、樽が複雑味を加えており、上手くまとまっている印象です。
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二日くらいに分けると味わいも変わって、なかなか楽しめるワインでした。

基本情報


モンテスアルファ カベルネソーヴィニヨン 2018

再びモンテスアルファ

本日のワインはチリのカベルネソーヴィニヨン。

先日のシャルドネと一緒に、カルディのセールにて購入しました。
シャルドネの記録はこちら モンテスアルファ シャルドネ 2016 - 週刊ワイン

さて、こちらの2018のヴィンテージ。
エノテカのホームページによると、"モンテス社が「過去10年の中でも、トップクラスに位置づけられる」と太鼓判を押すヴィンテージ"だそうです。

では、テイスティングです。

まず外観ですが、非常に濃いです。黒に近いくらいの色味。粘性も高い。
香りはカシスとかの黒系果実にスパイス、タバコ。香り立ちは良いです。
味わいはというと、果実味しっかり、タンニン滑らか、酸味も感じられます。
バランスが取れた味わいで、アルコール感は強い(14.5度)ものの、見た目に比べるとそこまで重く感じません。

二日に分けていただきましたが、二日目はまろやかさ増量。一層飲みやすくなっ ていました。 私の乏しいテイスティング能力ですので、過去10年においてトップクラスの出 来、かどうかは分かりませんでしたけど、安定の美味しさですね。

セールだとお買い得感が増す1本だと思います。

基本情報

  • 生産者 モンテス S.A.
  • 産地 チリ(COLCHAGUA VALLEY)
  • 品種 カベルネ・ソーヴィニョン、メルロー
  • インポーター エノテカ (以上エノテカオンラインショップより)
  • 購入先 カルディ
  • 購入価格 1650円

Estelle et Cyrille BONGIRAUD Obecanje 2013

セルビアワイン

今回はセルビアのワイン。
ボンジローのオベチャニエです。
オベチャニエは、セルビア語で約束を意味するそう。

ワインに関する本でも、セルビアワインの記述は見たことがないと思います。で、インターネットで簡単に調べた内容をまとめると、

  • 紀元200年頃にローマからワイン製造技術がもたらされ
  • 12世紀にはワイン造りが奨励され
  • 15世紀末からオスマン帝国下でアルコール禁止、修道院内で製造
  • 19世紀にはヨーロッパ同様のフィロキセラ被害と近代技術の導入によるワイン製造黄金期
  • 20世紀には、旧ユーゴスラビア崩壊によるワイン産業低迷
  • 2000年代から多くの小規模醸造農家参入、生産のほとんどは国内消費
    だそうです。

最近は、ルーマニアブルガリアなど、セルビアのお隣りの国のワインを目にする機会も増えました。今後はセルビアでも、輸出向けワインが増えるかもしれませんね。

で、こちらの生産者、ボンジロー氏。
アルザスブルゴーニュで畑の土の指導をしていた、有名人(らしい)です。詳しく知りません、すみません。

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長くなりましたが、テイスティングです。 外観は濃い紫で、香りはスミレや赤いベリー、紅茶を感じます。しっかりと香りが立ちますね。
味わいは熟したベリーの甘さと酸味。タンニンもまずまず感じます。

品種はガメイですがガメイらしくはないです。
ガメイのイメージにはないしっかりしたワインで、楽しめると思います。が、4,000円を超える値段と見合うかは微妙かも。

マキコレワインということで、取扱店は限られているみたいですが、面白いワインに興味がある方は一度お試しください。

基本情報

  • 生産者 Estelle et Cyrille BONGIRAUD
  • 産地 セルビア
  • 品種 ガメイ
  • 購入先  近所のワインショップ
  • 購入価格 税込4,500円弱

Kisvin ジンファンデルロゼ 2018

今日の1本はこちら。

Kisvin Winery

2013年に山梨県に誕生した新しいワイナリー。
ワイナリーの概要は公式ページがあるので、そちらをご覧いただくとして。http://www.kisvin.co.jp/

数年前に、日本で注目のワイナリーという記事を目にして以来、興味があったものの、購入の機会がありませんでした。
ところが、たまたま昨年、シャトー酒折ワイナリーに行った際にショップで販売しており、購入できました。
※私が確認していなかっただけで、公式ページの取扱店舗にもちゃんと掲載されてました。

当時入手したのはジンファンデルロゼとシャルドネです。
何となくもったいなくて開けていませんでしたが、新年のおめでたい気分もあり、ロゼをいただくことに。
日本のワインでジンファンデルって珍しいんじゃないでしょうか。他のワイナリーでもお目にかかったことがないように思います。
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コルクはディアム5。ワイナリー名入りでした。
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それではテイスティングです。

色調はやや淡いピンク。さらっとしています。アルコール度数は12.5%。 赤系果実のイメージでフルーティーな香りです。あとは、イチゴキャンディのような香りも感じます。
あとは、うーん、ヨードっぽい?我が家での保存状態が良くなかったんでしょうか。 味わいはすっきりとした酸味、その後に苦み。ドライで軽い飲み口なので、食事とも合わせやすい印象です。
ただ、ワイン単体で味わうと、全体的に少し雑味を感じます。これも状態の問題なのでしょうか。

一年寝かしておいた1本にしてはやや残念な結果に。
買ってすぐに飲んでいれば美味しくいただけたのかもしれませんが、まあこんなこともあります。
もう1本、シャルドネもありますからね。そちらに期待します。

※追記
翌日、残りを飲んだところ、香りがかなり落ち着いていました。
味わいにはやはり雑味があるものの、評価は上方修正です。

基本情報

  • 生産者 Kisvin Winery
  • 産地 日本(山梨県
  • 品種 ジンファンデル
  • 購入先 シャトー酒折ワイナリー内ショップ
  • 購入価格 3,000円くらいだったはず

モンテスアルファ シャルドネ 2016

ブログ開設1本目


何にしようか迷った挙句、無難にこの1本を選択。

チリワインと言えば1,000円少々で買える「コノスル」がありますが、こちらの「モンテス アルファ」はもう少し高価格の定価2,000円超。とは言え、実売は1,000円後半です。
私はカルディの周年セールで割引されていた際に購入しました。

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さて、テイスティングです。
外観はしっかり濃い黄色。粘性も高め。
香りは…グラスに注いだ直後は思ったより控えめです。が、温度が上がってくると、甘い、はちみつやバニラのような香り。バリバリに樽が効いてます。
味わいは、最初に酸味が来て、その後、こってり、ふくよかに。アルコール感もしっかりしてます。やっぱり安定した味わいですね。

余談ですが、エノテカオンラインストアにはDO. ACONCAGUA COSTAと記載されていたけど、同時に検索していたカルディのオンラインストアでは、DO.COLCHAGUA VALLEYとなっていました。
カルディの方は売り切れだったので、ヴィンテージによってはコルチャグアヴァレーだった…ってことはないと思いますが、どうなんでしょう。

基本情報

・生産者 モンテス S.A.

・産地 チリ(アコンカグア

・品種 シャルドネ100%

・インポーター エノテカ

(以上エノテカオンラインショップより)

・購入先 カルディ

・購入価格 1,650円(うろ覚え)

 

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