週刊ワイン

週刊ワイン

飲んだワインの備忘録。

Paul Jaboulet Aine Syrah 2017

今回はこちらのワイン。
2018年旨安大賞ワインに選ばれているそうです。

生産者はポール・ジャブレ・エネ。
1834年に設立されました。
フラッグシップはラ・シャペル。過去にはパーカーポイントで100点も獲得しています。
※今買えるものですと、お値段はだいたい3万円くらいでした。

2006年にはフレイ家に引き継がれ、現在はCaroline Frey(キャロライン・フレイ)氏が指揮を執ります。 公式ページはシンプルにトップのみ。
一応、フレイ女史のFacebookにはリンクしています。

そんな生産者から、おそらく最もお求めやすいラインのワインをいただきます。
AOCは無く、ヴァン・ド・フランス。
どうやらローヌとラングドックのシラーのブレンドだそうですが、それでも100%シラーです。

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では、テイスティングです。 外観は赤紫。
香りはカシスや黒いベリーに、ジャム。それと胡椒やシナモンなどのスパイス。
味わいは果実のフレッシュさと甘さがあります。タンニンはやや強めながら、柔らかさも感じます。

シラー100%ですが重いということはなく、軽い仕上がりの一本です。
ちなみに輸入元の三国ワインさんの商品ページには“エレガントなスタイル”とありました。なるほど。

基本情報

  • 生産者 Domaines Paul Jaboulet Aine
  • 産地  フランス
  • 品種  シラー
  • インポーター 三国ワイン
  • 購入先 トスカニ
  • 購入価格 1,892円

Spier Sauvignon Blanc 2020

今回は、南アフリカの大手生産者というスピアーワインズからの一本。
設立は1692年と、かなりの歴史を持つ生産者です。

公式ページはこちら。
Home | Spier Wine Farm

ホテルや会議、さらには結婚式もできて、そのうえアートコレクションも所有。
ついでに、ワイナリーの前には、その名もspier駅があります。
もう、ワイナリーということを忘れてしまいそうな楽しそうなところです。

さて、ワインの方は、同ワイナリーのエントリークラスと思われるシグネチャーコレクションから。
シグネチャーコレクションでは、単一品種を7種、ブレンドを2種ラインナップしています。
その中から今回は、ソーヴィニヨン・ブランをチョイス。

テイスティングです。
外観はライトイエローで粘性は少ないです。
香りは青い柑橘と青草。フレッシュさが溢れる香りです。
味わいも、印象そのままに、柑橘の爽やかな酸味。それだけでなく、旨味も感じられるので、単調にはなりません。

1,000円そこそこでこの味わい。
お値段以上に楽しめる一本でした。

基本情報

モエ・エ・シャンドン訪問

シャンパーニュ地方訪問

2019年の夏、シャンパンメゾンに行きました。

その様子を振り返ります。

モエ・エ・シャンドン

最初に向かったのは、フランスのエペルネ。
シャンパーニュ地方の中心都市ランスから車で30分ほど南に位置しています。

ランスからエペルネまではタクシーで向かいます。
道中はモンターニュドランスの真ん中を抜けて南下していきます。

到着したのはモエ・エ・シャンドン。豪華です。
モエ・エ・シャンドン入口

場所はこちら

また、同じ通りにはポール・ロジェやペリエ・ジュエもあります。
その名をAvenue de Champagne、シャンパーニュ通りと言います。

ドン・ペリニヨンさんの像もお出迎え。
ドン・ペリニヨン像

ツアーは3種類用意されています。
The Grand Vintage、The Imperial Moment 、The Iconicで、各コースで試飲できるシャンパンが異なります。

参加するのはもちろんThe Grand Vintage。
お値段は一人47ユーロです。

待合スペースには日本人も何人かいらっしゃいましたが、ほかのツアーの参加者のようでした。

ツアーでは、モエ・エ・シャンドンの歴史について説明を受け、地下のカーヴに移動します。

カーヴ

さて、地下のカーヴは年中涼しくて保存に適しているといいますが、階段を下るにつれて、身をもってそれを実感します。
外は真夏で半袖でも暑いくらいですが、カーヴ内はとてもひんやり。
薄手の上着を持っていましたが、それでも肌寒いくらいでした。
ツアーで一緒だった外国人は、みな半袖でしたが…。

カーヴがすごいです。
迷宮のように広がるカーヴ内には、熟成中のボトルが無数に横たわっています。
カーヴ内の熟成中ボトル

ボトルの管理は、こうした記号で管理をしているそうです。
ボトル管理方法

また、ツアーでは案内されない鉄格子の先には、100年前とかのものもあるとのこと。
まさにお宝が眠っている場所ですね。

澱(おり)の様子も説明してくれます。
寝かされているボトルに光を当ててると、澱が溜まっているのがわかります。
澱のりの様子

この澱を抜く作業が必要です。
そこで使われるのがピュピトル(Pupitre)という台です。
ボトルを穴に差し、少しずつ回したり傾けたりすることで、澱を口に集めることができます。ルミュアージュ(Remuage)という工程です。
ピュピトルを使ってルミュアージュ

この状態でボトルの頭の方を冷却液につけて澱を固め、栓を抜くと澱が飛び出しますという。デゴルジュマン(Degorgement)という工程です。

こうして手間ひまかけて作られるシャンパーニュ。各工程が値段に反映されていくんですね。

グランヴィンテージ2012

さて、見学もいよいよ終わりのようです。
待ちに待った試飲の時間です。
試飲スペース

今回ご提供いただけたのはモエ・エ・シャンドンのグランヴィンテージ2012年の白とロゼ。
グランヴィンテージ2012白とロゼ

立ち上る泡は力強く美しいです。
味わいは、端的に言えば美味しいです。
フレッシュさがありつつも、まろやかさも感じます。

ロゼの方には赤系のベリーの甘酸っぱさが加わります。

ゆっくりと味わったら、ここでツアーはおしまい。飲み終えた方から退場です。
ガイドさんとはここでお別れです。ありがとうございました。

出口の先には併設のショップが待っています。
モエ・エ・シャンドンの各ラインナップはもちろん、ドン・ペリニヨンも購入可能です。
グランヴィンテージラインナップ

ということで、モエ・エ・シャンドンのツアー。
昼前からシャンパーニュを楽しめて大満足でした。

Rue de Vin ピノ・ノワール 2018

今回は日本のピノノワールです。

Rue de Vinは、長野県東御市にあるワイナリーです。
会社の設立は2008年で、2018年時点で5.8haの畑を所有されているようです。

公式ページはこちら
Rue de Vin(リュードヴァン) - 長野県東御市のワイン

公式ページにも畑の案内図が掲載されていますが、ワイナリーの主要品種に加 え、試験的に植えられている品種もあり、様々な品種のブドウが栽培されていま す。

また、こちらのワイナリーでは、収穫時期には収穫ボランティアを募集していま した。

私も参加したことがありますが、いろんな品種のブドウが見られますし、自分が ワイン作りに関われるってワクワクしますし、収穫などの作業も個人的にはとて も楽しめましたし、満足度は高かったです。

2020年はコロナの影響なのか募集が無かったようですが、興味をお持ちの方は要 チェックです。

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外観はピノにしては濃く、深みがあります。
香りは赤系のベリーとスパイス、あとは若干の土っぽさ。
味わいは、酸がきれいで、タンニンは穏やか。 派手さはないものの、繊細な味わいです。

食事と合わせて引き立てあうような、日本らしいワインでした。

基本情報

  • 生産者 Rue de Vin
  • 産地 日本(長野県)
  • 品種 ピノノワール
  • 購入先 Rue de Vinショップ
  • 購入価格 5,000円くらい

Langmeil Wattle Brae Eden Valley Dry Riesling 2017

今回のワインはオーストラリアから。
南オーストラリア州リースリングです。

南オーストラリア州にはいくつか重要な産地があります。
中でも、クレアヴァレー(Clare Valley)とイーデンヴァレー(Eden Valley)は、リースリングの重要な産地とされており、今回はイーデンヴァレーのものを選びました。
クレアヴァレーのものも準備していますので、そのうちテイスティング予定です。

さて、生産者はラングメイルワイナリーというところ。
Christian Auricht氏が1842年にオーストラリアに移住して始まりました。
この方、7年間で5回目も移住を繰り返した末、最後にこのラングメイルにたどり着いたとのこと。

そして、1843年に植えたシラーズが世界最古のシラーズの樹と言われているそうです。

公式ページもあり、結構情報も充実しております。
Langmeil Winery

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ではテイスティングです。
外観は淡い黄色。
香りは、開けたてはペトロール香が強烈に感じられます。
味わいは、酸がしっかりで、すっきりした果実の印象もあります。

温度が上がってくると、香り・味わいともに果実の熟した感じが出てきます。

冷えた状態よりも、少し温度高めで飲むと、このワインの本来の実力を味わえると思います。

基本情報

  • 生産者 Langmeil Winery
  • 産地 オーストラリア(イーデン・ヴァレー)
  • 品種 リースリング
  • インポーター スマイル
  • 購入先 トスカニ
  • 購入価格 2,453円

Barista Pinotage 2019

ピノタージュ

今回は南アフリカのワインからピノタージュを使った一本。

このピノタージュというのは、南アフリカでつくられた品種です。
1925年にピノ・ノワールとサンソーを交配して生まれました。
もうすぐ誕生から100年になりますね。

その栽培の歴史は順調というわけではなかったようですが、南アフリカにおける生産面積は黒ブドウでは第3位(2017年時点)です。
国際品種の植え付けが広がっているようですが、南アフリカ生まれの独自品種ですし、頑張ってほしいです。

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ではテイスティングです。
外観は紫がかった色合い。 粘性は少なくさらっとしています。 香りはほろ苦いコーヒーとチョコレートっぽい甘さもあります。
味わいはベリーなどの果実、そして香りで感じたコーヒー。タンニンと酸味は穏やか。
なるほど、面白い味わいです。

しかし、飲み続けていると少々飽きが来ますね。このあたりは保存料(ソルビン酸)が入っている加減なのでしょうか。

友達と集まってワイワイ飲むと、程よい量で飲み切れるのでオススメだと思います。

基本情報

  • 生産者 Bertus Fourie
  • 産地  南アフリカ(ウエスタンケープ)
  • 品種  ピノタージュ
  • インポーター スマイル
  • 購入先 トスカニ
  • 購入価格 1,705円

Summerhouse Marlborough Pinot Noir 2016

今回はニュージーランドのワインです。

こちらのSummerhouseというワイナリーは、スプリング・クリーク・ヴィントナーズ・トレーディング社が保有する家族経営のワイナリー。
イギリスで開催されるInternational Wine & Spirit Competition 2015で、「ニュージーランドワイン・プロデューサー・オブ・ザ・ イヤー」を受賞しているようです。

公式ページもありました。
ワイナリー名にサマーとあるように、夏のイメージを押し出してますね。
www.summerhouse.co.nz

エチケットのデザインが違っているようです。
三国ワインのページを見ると、ソーヴィニョン・ブランは公式ページのエチケッ トになってます。
ピノノワールも新しいヴィンテージでは変更されるかもしれません。

ワイナリーは、ニュージーランドマールボロ地区を中心に畑を所有し、ピノノワールは今回のマールボロとセントラルオタゴのものがあるようです。

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それではテイスティングです。
外観は割と明るめの色合い。粘性は低めです。
香りは熟した赤系ベリーと土っぽさ。けっこう強烈ですが、時間の経過とともに落ち着きました。
味わいは、果実味が強いものの、酸もしっかり感じられます。

甘さ一辺倒でなく、酸味もちゃんとあって、好感が持てます。
いつか、セントラルオタゴの方も飲んでみたいです。

基本情報

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