今回のワインはこちら。
ドイツはファルツのピノ・グリです。
作り手はVilla Wolf。
Weingut Villa Wolf – Einen großen Wein zu genießen, ist ein einzigartiges Vergnügen
もともとは、1756年にJ.L.ヴォルフの名前で創設されたワイナリーですが、1996年にドクター・ローゼンのエルンスト ・ローゼン氏が経営を引き継ぎ、Villa Wolfとなりました。
ワイナリーがあるのは、ファルツのWachenheim。
ドクター・ローゼンがあるモーゼルに比べ、温暖な気候にあり、熟したブドウが作られます。
今回は、ヴァラエタルのシリーズからピノ・グリをチョイス。
ピノ・グリ(Pinot Gris)の「gris」はフランス語で灰色。その名「グリ」のとおり、灰色がかった青色やピンクの果皮になるブドウです。ドイツでは、グラウブルグンダー(Grauburgunder)と呼ばれるほか、イタリアのピノ・グリージョも同じ品種です。
ピノ・ノワールの突然変異種で、ブルゴーニュ地方が原産とされます。
そのブルゴーニュでは、現在はほとんど栽培されておらず、フランス国内だとアルザス地方において主要品種となっています。冷涼な気候のアルザスでは、早熟なピノ・グリを熟させ、しっかりとしたワインに仕上げます。
ドイツのピノ・グリ(グラウブルグンダー)も、アルザスに近いワインの作り。
イタリアのピノ・グリージョは、多くの場合、早めに収穫することで酸を残し、ライトに仕上げられます。
Villa Wolfのピノ・グリは、ステンレスタンク、オークの大樽、コンクリートタンクで発酵。マロラクティック発酵は無しです。
色は透けた感じのレモンイエロー。アルコール12.5%。
洋梨、八朔、はちみつ。
ぽってりとした果実味ですが、重たくはない印象。穏やかな酸味とミネラル感。