今回はこちらのワイン。
ローヌから、シャトーヌフ・デュ・パプをいただきます。
作り手はChâteau Fargueirol。 Château Fargueirol
1340年以来、Revoltier(ルヴォルティエ)家が所有しているというChâteau Fargueirolですが、ワイン作りを始めたのは1974年にJoseph Revoltier氏が周辺の10haの土地を購入してからということ。家族経営の小規模ワイナリーです。
ワインはシャトーヌフ・デュ・パプを中心に生産。
シャトーヌフ・デュ・パプ(Châteauneuf-du-Pape)は、ローヌ南部のオランジュとアヴィニョンの間にあるワイン産地です。
フランス語で「教皇の新しい館」を意味するとおり、14世紀にアヴィニョンに法王庁が置かれたことからワイン産地として名声が高まり、法王のワインとして高い知名度があります。
1923年には、AOCの仕組みのモデルにもなった生産者協同組合によるワイン生産のルールを規定。その後のAOC制度では最初のAOCに認定されています。
シャトーヌフ・デュ・パプのがある場所はローヌ川左岸で、川に近いところ。
土壌は粘土質、石灰質、砂質もありますが、特に特徴的なのが大きな丸石です。この石が日中に温められ、夜間に熱を出すことで、ブドウが熟するのを助けてくれます。
また、海に向かって、強く乾燥した北風(ミストラル)が吹くため、ブドウ栽培のための良好な環境が保たれます。
栽培できる品種にも特徴があります。
AOCで認められている品種は13種類※(ノワール、グリ、ブランといった違い含めると18種類)あり、それらから赤白のワインを作ることができます。
※グルナッシュ、シラー、ムールヴェードル、サンソー、クレレット、ヴァカレーズ、ブールブーラン、ルーサンヌ、クノワーズ、ミュスカルダン、ピックプール、ピカルダン、テレ・ノワール
Château Fargueirolのシャトーヌフ・デュ・パプはいつかラインナップされていますが、今回はTraditionというワイン。
ウェブサイトにより多少記載が異なるため、ヴィンテージによりセパージュや生産方法に違いがあるのかもしれませんが、おおむね以下のようなワインです。
グルナッシュ主体にシラー、ムールヴェードル、サンソーを使用。
発酵、熟成ともに、オーク樽とステンレスタンクを併用して行われるようです。
色は濃いガーネット、アルコール15.5%。
カシス、ダークチョコレート、黒胡椒、革。
果実味強めの甘さと、ドライな後味。アルコールのボリューム感しっかり。2020年のヴィンテージながら、タンニンは滑らかに感じられます。
基本情報
- 生産者 Château Fargueirol
- 産地 フランス
- 品種 グルナッシュ70%、 シラー20%、ムールヴェードル5%、サンソー5%
- インポーター エイ・エム・ズィー
- 購入先 ワインセラーウメムラ
- 購入価格 福袋9本22,000円(単品3,828円)