今回はこちらのワイン。
アルゼンチンのマルベックです。
作り手はRutini。
Rutini Wines - Uco Valley - Mendoza - Argentina
創業者のFelipe Rutini(フェリペ・ルティーニ)氏はイタリアからの移民で、1884年にアルゼンチンに移り、翌1885年にルティーニを設立しました。
その後、1925年にウコヴァレー(Valle de Uco)にブドウを植え始めました。
ウコヴァレーにブドウを植えたワイナリーは、ルティーニが初めてだそうです。
このウコヴァレー、アルゼンチン最大のワイン産地であるメンドーサの一部ですが、メンドーサのほかのエリアよりも標高が高く、日中は暖かく、夜は涼しくなる環境です。
ルティーニが所有するブドウ畑は三つ。
ウコヴァレーの北にあるGualtallary(ガルタラリー)、ウコヴァレー南のLa Consulta(ラ・コンサルタ)と Altamira(アルタミラ)で、合計250haほどです。
ラ・コンサルタではマルベックのみですが、ほかの畑ではマルベックを含む多様な品種を栽培しています。
2008年には近代的な設備の生産施設の整備を開始しており、最終的には600万リットルの生産が可能となる見込みです。
今回いただくワインはマルベックを100%使用。
マルベックは、フランスの南西地方カオールが原産で、マドレーヌ・ノワール・デ・シャラントとプルネラールが交配して生まれた黒ブドウです。
フランスではCôt(コット、コー)、カオールではAuxerrois(オーセロワ)とも呼ばれます。アルザス地方などで作られるオーセロワとは別の品種です。
世界中で栽培されていますが、生産量の90%以上がアルゼンチンに集中しており、まさにアルゼンチンを代表する品種と言えます。
マルベックは果皮が分厚く、タンニンを非常に豊富に含みます。
そのため、黒ワインと言われるほど濃い色調のワインが作られることも。
ではテイスティングです。
色は濃いガーネット。アルコール13.5%。
香りは、プラム、ブラックベリー、チョコレート。
タンニンは滑らかで、適度に酸味もあります。
安定剤(アカシア)含有らしいベタっとした印象はありますが、全体的にまとまりのある味わいです。※酸味料も添加されてます。