週刊ワイン

週刊ワイン

飲んだワインの備忘録。

IPPOCAMPO Verdicchio dei Castelli di Jesi 2021

今回はこちら。
イタリアワイン通信講座第8回の1本目です。

作り手はLucesole。
HOME | Fattoria Lucesole | Vini e Oli extravergine di oliva del Conero

マルケ州の州都アンコーナから南下したVarona(ヴァローナ)で、コーネロ州立公園の中にあります。
地図で見ると、アドリア海からも近く、山の中にポツンとあるのがわかります。

インポーターの情報によれば、畑はすべてンテプルチアーノを栽培しているとのことで、 ワインに関しても、モンテプルチアーノを使ったワインが複数ラインナップされています。
今回のワインであるヴェルディッキオ・デイ・カステッリ・ディ・イェージは、アンコーナから南西にある内陸のJesi(イェージ)周辺の丘陵地帯がエリアで、ワイナリーとは離れた位置となりますが、そちらに畑があるかどうかは不明です。
ちなみに、商品名のIPPOCAMPOは、イタリア語でタツノオトシゴの意。エチケットもタツノオトシゴのイラストです。

IPPOCAMPO 2021

ではテイスティングです。
色は輝きのあるイエローで、やや緑がかっています。アルコールは12.5%。
カリン、桃に、蜜っぽいニュアンスも感じられます。
レモンとかグレープフルーツをかじったような味わい。フレッシュな酸と塩味もあります。
後味の苦味を一番ポジティブに捉えられたリースリンググラスが良さそう。

基本情報

  • 生産者  Lucesole
  • 産地 イタリア
  • 品種 ヴェルディッキオ
  • インポーター ヴィーノハヤシ
  • 購入先 ヴィーノハヤシ
  • 購入価格 2本で10,780円 (単品3,960円)

Pietro Beconcini Chianti Riserva 2017

今回はこちらのワイン。
イタリアワイン通信講座の第7回から、キャンティリゼルヴァです。

作り手はPietro Beconcini。
Beconcini – Azienda Agricola Pietro Beconcini

Leonardo Beconcini(レオナルド・ベコンチーニ)、Eva Beconcini(エヴァ・ベコンチーニ)夫妻が経営するワイナリーです。
元々は、1950年代初めに、レオナルドさんの祖父Giuseppe(ジュゼッペ)氏が農地を購入。二代目の父Pietro(ピエトロ)氏の時にワイン生産に集中し始めました。
レオナルドさんが引き継いだのは1990年代の初めのことです。

ワイナリーがあるのは、フィレンツェとピサの間くらいに位置するSan Miniato(サン・ミニアート)です。
畑は15haほど所有し、ブドウは有機栽培を取り入れています。

品種はサンジョベーゼやカナイオーロのほか、 テンプラニーリョを30%ほど栽培しているのが珍しいポイントです。
レオナルドさんがワイナリーを引き継いだ際に、栽培しているブドウの木を調べていたところ、接ぎ木でない木を発見。品種がわからないまま、この木に植え替えを進めました。後にテンプラニーリョと判明したそう。

なお、今回のワインはテンプラニーリョは関係ないキャンティリゼルヴァです。
セパージュはサンジョヴェーゼ85%、 カナイオーロ15%。
熟成はスラヴォニアン・オークを使用し、18か月。その後瓶内で8か月。
Pietro Beconcini Chianti Riserva

ではテイスティングです。
色は暗いルビーでフチはややオレンジ。アルコール14.5%。
ブルーベリー、すもも、スミレ、シナモン。
タンニンがけっこうしっかりめで荒さがあり。それを酸が支えます。
味わいのバランスが一番良かったのはボルドーグラスでした。

二日目にはタンニンが丸くなって、いい感じに。
時間を空けたほうが良さげです。

基本情報

  • 生産者 Pietro Beconcini
  • 産地 イタリア
  • 品種 サンジョベーゼ85%、カナイオーロ15%
  • インポーター ヴィーノハヤシ
  • 購入先 ヴィーノハヤシ
  • 購入価格 2本で10,780円 (単品4,180円)

Selvabianca Vernaccia di San Gimignano 2021

今回はこちらのワイン。
イタリアワイン通信講座第10回の一本目は、トスカーナの白です。

作り手はこちら。
Il Colombaio | colombaio di santa chiara

設立したのは2002年のこと。
ロジ家の末弟のアレッシオさんがワイン作りを始め、二人の兄ジャンピエロさんとステファノさんも参加しました。

ワイナリーはSan Donato(サン・ドナート)という村にあります。

この村はサン・ジミニャーノの南に位置しますが、標高は350メートルほどです。
畑は22haあり、この地域らしく主力の品種はサンジョベーゼとヴェルナッチャ。また、カベルネ・フランメルローも少量栽培しているようです。

今回のワインSelvabiancaは、この生産者のヴェルナッチャ・ディ・サンジミニャーノの中では最廉価のものにあたります。
ブドウは標高250メートルから360メートルの畑から手摘みで収穫。セメントタンクとステンレスタンクを使用し、シュール・リーで熟成させます。

Selvabianca Vernaccia di San Gimignano

ではテイスティングです。
色は薄いレモンイエロー、アルコールは13.5%。
香りは柑橘類、リンゴ、青草。
スッキリとした酸味が印象的。その中にも果実味を感じられるボルドーグラスが良さそうです。

基本情報

  • 生産者 Il Colombaio di Santa Chiara
  • 産地 イタリア
  • 品種 ヴェルナッチャ
  • インポーター ヴィーノハヤシ
  • 購入先 ヴィーノハヤシ
  • 購入価格 2本で10,780円 (単品3,960円)

ワインセラーウメムラ新春福袋2023

2023年の福袋を購入しました。

今回も、ワインセラーウメムラの福袋から、ワイン福袋(か) 紅白8本+1本です。
特に指定はせずに注文しました。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

2023年 新春 ワイン福袋(か) 紅白8本+1本
価格:22000円(税込、送料別) (2022/12/17時点)


中身はこちらです。
luckybag202301

  • Bestheim Cremant d'Alsace Brut Premium NV
  • 今回の泡枠はクレマン・ダルザス。単品 2,970円。
  • Bouchard Finlayson Blanc de Mer 2019
  • ブルゴーニュのブシャール・ペールの当主と南アフリカ醸造家が作るワイン。単品 2,838円。
  • Doudet Naudin Pinot Noir 2019
  • 1849年創立のワイナリーからブルピノ。単品 3,278円
  • Domaine de Vedilhan Syrah Limited Release 2020
  • IGPペイ・ドックのシラー。単品 1,980円。
  • Domaine d'Aupilhac Les Cocalieres Rouge 2015
  • ラングドックから、シラー他のブレンド。単品 4,950円。
  • Les Terrasses de l'Arago L'Heritage des Terrasses 2014
  • ルーションのGSMブレンド。単品 3,465円。
  • Château Fargueirol Châteauneuf-du-Pape 2020
  • シャトーヌフ・デュ・パプ。目玉かと思いきやリーズナブルな、単品 3,828円。
  • Domaines Tatin Quincy Cuvee Vieilles Vignes 2020
  • ロワールのソーヴィニョン・ブラン。単品 4,378円。
  • Michael Pozzan Russian River Valley Chardonnay 2019
  • ナパの家族経営のワイナリーのシャルドネ。ウメムラには在庫見つからず、楽天の平均単価 3,000円ほど。

    9本合計30,680円相当で、およそ1.4倍の値段のワインでした。

    Le Ragose Amarone della Valpolicella Classico 2008

    今回は、ヴェネチアで買ったアマローネ。

    アマローネとは、陰干しして乾燥させて水分を飛ばしたぶどうを使って作られたワインです。
    凝縮した果汁を用いて発酵されるので、アルコール度数も高くなります。

    生産者はLe Ragose。
    ワイナリーは1969年に創業。

    畑はヴァルポリチェッラの地域の中でも最も高い標高350メートルに位置しており、霧が発生するところながら、霧よりも高い場所にあるため、湿度が低く、日当たりが良い条件にあるようです。
    また、アマローネを作るうえでは乾燥も欠かせませんが、この場所は乾燥にも適しているとのこと。

    公式ページはこちら。トップページのぶどう畑が美しいですね。
    Le Ragose: Amarone, Valpolicella Classico, Ripasso, Recioto

    テイスティングです。
    外観は濃い色合いで、ふちの方はややオレンジがかっています。
    香りは黒系果実に干しブドウ、ジャム、チョコレートやコーヒー。
    味わいは、濃縮した果実の甘み。そして柔らかな酸味としっかりしたタンニン。後味には苦みもあり、余韻もしっかり長いです。

    上品で複雑な構造でゆっくりじっくり楽しめます。寒い時期にぴったりな満足度の高い一本です。

    基本情報

    • 生産者 Le Ragose
    • 産地 イタリア(ヴェネト州
    • 品種 コルヴィーナ50%、ロンディネッラ20%、コルヴィノン20%、その他10%(公式ページの情報から)
    • 購入先 Vineria all'Amarone
    • 購入価格 忘れました

    Perla del Garda DRAJIBO Passito

    今回はこちらのワイン。
    イタリアワイン通信講座第6回の2本目です。

    作り手はPerla del Garda。
    Lugana DOP Wines, Local and Sustainable · Perla del Garda

    Giovanna Prandini(ジョヴァンナ・プランディーニ)・Ettore(エットーレ)夫妻が始めたワイナリーで、ファーストヴィンテージは2006年と新しい生産者です。

    ブドウ畑は、ガルダ湖南のDesenzano del Garda(デゼンツァーノ・デル・ガルダ)からSirmione(シルミオーネ)にかけて、丘陵地帯に広がります。
    大きさは40haほどで、そのうち8haで有機栽培が行われています。

    栽培する品種は次のとおりとなっていて、土着品種と国際品種と織り交ぜて生産されていることがわかります。
    白ブドウ:トレッビアーノ・ディ・ルガーナ(トゥルビアーナ)、シャルドネソーヴィニヨン・ブランリースリング、インクローチョ・マンゾーニ
    黒ブドウ:レボ、メルローカベルネ・ソーヴィニヨン
    ちなみに、レボ(rebo)は、メルローとテロルデゴを交配した土着品種。
    テロルデゴは、現在はトレンティーノで作られていますが、元々はガルダから広がったとされる土着品種です。

    Perla del Garda DRAJIBO Passito

    ではテイスティングです。
    色は濃い黄金色で、粘度は高いです。アルコールは13%。
    香りは、はちみつ、あんず。ほのかに柑橘系の香りも。
    一番良さそうなのはボジョレーグラス。どのグラスも共通してねっとり甘いですが、ほかのグラスに比べると後味で甘さがすっと抜ける印象です。

    基本情報

    • 生産者 Perla del Garda
    • 産地 イタリア
    • 品種 トレッビアーノ・ディ・ルガーナ、リースリング、インクローチョ・マンツォーニ、ソーヴィニヨン・ブラン
    • インポーター ヴィーノハヤシ
    • 購入先 ヴィーノハヤシ
    • 購入価格 2本で10,780円 (単品5,500円)

    Numero Zero Villa Crespia Dosaggio Zero

    今回はイタリアワイン通信講座第6回の1本目。
    ロンバルディア州からフランチャコルタです。

    作り手はVilla Crespia。
    Tenuta Villa Crespia Franciacorta | Villa Crespia

    紡績業で財を成したMuratori(ムラトーリ)家が、それを元手にして作ったワイナリーで、創業は1999年。
    2020年からは、イタリアを代表する醸造家Riccardo Cotarella(リッカルド・コタレッラ)氏をコンサルタントに迎えています。

    畑は、ワイナリーがあるAdro(アドロ)を含むフランチャコルタの6つのエリアに57haを所有し、シャルドネピノ・ノワールを栽培。
    自社畑で有機栽培されるブドウを使ったフランチャコルタのみを生産しています。

    特徴的なのは、生産するフランチャコルタ10種類のうち、補糖をしないノンドザージュが3種類ラインナップされていること。
    今回のワインもそのひとつで、ワイナリーを代表するNumero Zeroです。
    シャルドネ100%で作られ、熟成はステンレスタンクで7〜8か月、瓶内熟成は18か月とのこと。

    Numero Zero Villa Crespia Dosaggio Zero

    やや薄めの黄金色。抜栓時のガス圧は強く、きめ細かい泡が立ちますが、長くは続きません。アルコールは13%。
    香りは、熟したりんご、トースト感もあります。
    果実味がありつつも爽やかな酸が主体。熟成感は控えめで、すっきりとした味わいです。
    グラスは、ボジョレーグラスが一番バランス良く感じられました。

    基本情報

    • 生産者 Villa Crespia
    • 産地 イタリア
    • 品種 シャルドネ
    • インポーター ヴィーノハヤシ
    • 購入先 ヴィーノハヤシ
    • 購入価格 2本で10,780円 (単品6,380円)
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